消火器(FAQ)

家に消火器は必要なの?

一般の住宅については、法令による消火器設置の義務はありません。
火災による死者数のうち、住宅火災を原因とするものが大きな割合を占めています。
消火器は初期消火の道具として最も一般的で身近なものです。
火災から大切な生命や財産を守るためにも、各家庭へ消火器の設置をおすすめします。

どんな消火器を置いたらいいの?

一般の住宅に消火器を設置する場合、家の構造や大きさにもよりますが、まずは一般的な多くの火災に対応できる粉末(ABC)消火器を居間や玄関辺りに設置し、出火の可能性の多い台所には天ぷら油に有効な消火器具を設置するようにしてください。

どこに消火器を置けばいいの?

通行や避難に支障のないところで、使用時には容易に持ち出せる場所に置いてください。
また、サビの原因になる水のかかるような場所やコンロ、ストーブなどの火気のそばには置かないでください。

消火器はどこに廃棄したらいいの?

廃棄消火器は普通のゴミとは違います。所かまわず放置しないでください。
廃棄消火器はすみやかに処理してください。
(不用になった消火器は、事故防止のために、必ずお買い求めになった販売店か専門業者に、ご相談ください。)

平成22年1月1日から、古くなった消火器をリサイクルする制度(廃消火器リサイクルシステム)の運用が開始されました。

  • 古い消火器を廃棄するには、リサイクル窓口へ持ち込むか、又は引取りを依頼してください。
  • 引取りを依頼する場合には、リサイクルシール代と引取りに係る収集運搬費が必要になります。

消火器のリサイクル窓口を探すには、株式会社消火器リサイクル推進センターのホームページ内にある「リサイクル窓口検索」から検索することができます。また、廃消火器リサイクルシステムについては、下記関連リンクをご覧ください。

消火器の薬剤って毒性は無いの?

一般的な多くの火災に対応できる粉末(ABC)消火器の薬剤について説明をします。
粉末薬剤はリン酸アンモニウムや硫酸アンモニウムが主成分で、共に肥料として広く使用されており、人体に対して殆ど毒性を示さないとされています。
ただし、人に向けて放射したりしないでください。また、目に入ったり大量に吸い込んだ場合はすぐに医師に診てもらってください。

消火器のA、B、Cって何のこと?

消火器はその種別に応じて、普通火災(A火災)・油火災(B火災)・電気火災(C火災)のマークを本体に表示してあります。この3つのマークは、消火器の適応する火災の種類を表しています。
粉末(ABC)消火器は殆どの火災に適応する消火器です。

マークの種類
普通火災(A) 油火災(B) 電気火災(C)
木材、紙、繊維などが燃える火災で、消火には冷却効果が最も適しています。 石油類、その他可燃性液体、半固体油脂類などが燃える火災で、消火には窒息および抑制効果が最も適しています。 電気火災・電気設備ショートが原因などによる火災で、消火には非伝導性の物質を使います。

住宅用消火器ってなに?

ご家庭で起こりえる多くの火災に適応し、維持管理が比較的容易な消火器です。
女性やお年寄りなど誰にでも簡単に操作できます。
使用期間が本体に表示してあり、その間は点検の必要がありません。(メンテナンスフリー)
本体の見やすい位置に、天ぷら油火災、ストーブ火災など適応する火災が絵表示でわかりやすくしてあります。

住宅用消火器の絵表示一覧

左から、「普通火災適応の絵」「天ぷら油火災適応の絵」「ストーブ火災適応の絵」「電気火災適応の絵」

住宅防火安心マークとは

(画像)住宅防火安心マーク自分の身は自分で守るお手伝いとして、燃えにくいじゅうたん、カーテンなどの「防炎物品」、初期の段階で火災を知らせる「住宅用火災警報器」や「住宅用自動火災報知設備」、お年寄りなどでも使いやすい「住宅用消火器」や「エアゾール式簡易消火具」等の住宅用防災機器について、構造、性能などに係るガイドラインを作成し、当該ガイドラインの基準に適合するものに、統一の推奨マーク(住宅防火安心マーク)を付して、一般の消費者が購入する際の目安とするものです。このマークがついていれば安心して購入・設置できます。

知ってる?「エアゾール式簡易消火具」の豆知識

テレビショッピング、インターネットショッピングなどでハロンを使用したエアゾール式簡易消火具が販売されていますが、天ぷら油火災を消火できない場合がありますのでご注意ください。
安心して使っていただくために、鑑定マークが貼付された「エアゾール式簡易消火具」をおすすめします。
天ぷら油火災、ストーブ火災など火災の種類に応じ、有効に消火できる火災の種類が絵表示により示され、「エアゾール式簡易消火具」を選ぶ際の目安になると思います。
なお、火災の規模が大きかった場合の対策として、消火器も併せて準備することが望ましいです。

(画像)「日本消防検定協会」鑑定マーク(六角形の左側にNSの文字)

「日本消防検定協会」鑑定マーク

    
     

消火器について

いろんなところでよく見かける消火器ですが、意外とこれが奥が深いものです。
火災の初期消火に威力を発揮する消火器ですが、意外と知られていない部分が多いのが現実です。
正しい知識で、より効果的に使用できるようにしましょう。

  
この記事に関するお問い合わせ先

京丹後市消防本部 予防課
〒627-0011
京都府京丹後市峰山町丹波826番地の1
電話番号:0772-62-5119 ファックス:0772-62-6119
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更新日:2018年03月27日