第二回 「丹後ちりめんの総合問屋」、新たなステージに挑む

吉村商店株式会社 峰山支店 

取締役支店長 吉岡 均(よしおか ひとし)さん(74歳)

織物課営業部 金森 稔幸(かなもり としゆき)さん(25歳)          

 ※年齢は「広報京丹後」2019年5月号掲載時点

 

峰山町の本通りを歩くと、ひときわ目を引く趣ある建物が一軒。

約190年の歴史を持つ株式会社吉村商店の峰山支店です。

日本遺産「丹後ちりめん回廊」の構成文化財にも認定されたその建物で、同社の吉岡支店長と金森さんにお話を伺いました。

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丹後ちりめんについて説明する吉岡
支店長

株式会社吉村商店は生糸・白生地の産地問屋として創業。

 

現在は生産部門も取り込み、生糸の販売と白生地の製造販売を行う。

 

丹後の白生地を取り揃える「丹後ちりめんの総合問屋」とも言える会社で、同支店の蔵は、歌舞伎公演の際に訪れた人間国宝の坂東玉三郎氏をして「宝の山」と言わしめたほどだ。

 

長い歴史を持つ同社だが、数年前から新しい事業展開を進めている。

 

例えば、和装業界の通例とされる問屋取引に加え、小売店や消費者との直接取引を開始。

 

ホームページを刷新し、好みの地紋の白生地を好みの色に染める個人向けサービスを始めた。

 

また、昨年からは、大阪の東洋きもの専門学校の学生と共同で、新しい地紋の生地開発を開始。

 

着物の生地とは思えないような斬新なデザインで、「すぐに儲けになる訳ではないですし、こういった地紋が着物として成立するのか?という声はありますが、若い人たちに着物文化を見直してもらいたい、産地からチャレンジする姿勢を見せていきたい、という強い思いで取り組んでいます。」と支店長の吉岡さんは語る。

 

取引先からも注目を浴び、サンプル生地はほとんどが貸し出し中だと言う。

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学生と一緒に開発した生地を前に話
す金森さん

そしてそれらの新事業を中心となって進めるのが、同社のルーキー、金森稔幸さんだ。

 

金森さんは、東京で和装モデルをした際、丹後ちりめんの魅力に触れたことをきっかけに、丹後に帰ってからは同社に就職。

 

アパレル企業に勤めた経験を生かし、仕入れから販売、営業まで幅広い業務をこなす。

 

出張や機屋回りで忙しい日々だが、「若いからこそ新事業を担当させてもらっており、やりがいを感じます。」と笑顔で話す。

 

今後の抱負を尋ねると、「知識や経験を積み重ね、取引先に、金森に任せれば大丈夫、と言ってもらえるようになることが目標です。

先人が築いてこられた伝統は引き継ぎつつ、これまでなかったような新しいことにも積極的に取り組んでいきたいです。」と話してくれた。

 

金森さんの挑戦は、まだ始まったばかりだ。

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更新日:2020年08月18日