腹腔鏡下手術について

腹腔鏡下手術とは?

 おなかの手術は、大きく皮膚を切って行う開腹手術が一般的です。しかし、手術後の痛みが強く、大きな醜い傷痕が残る欠点があります。腹腔鏡下手術は、0.5~1.0cmの創を3~5個開け、おなかの中を腹腔鏡というスコープで腹腔内をモニターに映し出し、モニターを見ながら体外からいろいろな器具を挿入して行う手術です。

腹腔鏡下手術の利点

1. 創が小さく、手術後の痛みが少ない

2. 手術後の回復が早い

3. 拡大して観察できるので、細かい解剖がわかりやすい

4. 出血が少ない

5. 術後の癒着が少ない

当院での適応疾患

胆のう結石、虫垂炎、鼠径ヘルニア,早期胃がん、大腸がんなど

当院の腹腔鏡下手術機器

 当院では最新のオリンパス腹腔鏡下手術システムを導入しており,5mm フレキシブルスコープ,10mm 3Dスコープ,赤外対応高解像硬性鏡を症例に合わせて使い分けています.大腸癌など高難易度手術では3Dスコープを用いて,立体画像を見ながら安全な手術を目指しています.また,腸管切除・吻合時にはICG蛍光法によって腸管血流を確認して,縫合不全の予防対策をしています.

 スコープはロボットアームであるSOLOASSISTで把持して,カメラ助手の負担を減らし,ぶれのない安定した視野で手術を行っています.

更新日:2024年06月24日