助産師からのメッセージ

～安全で安心な分娩を目指して～

令和元年6月から産科が再開となり、私たち助産師は、気持ちを新たに妊産褥婦の方に向き合えることを嬉しく思います。
産婦人科・小児科医師、助産師、看護師が一丸となって安全で安心かつ満足できるお産を目指します。
妊娠から分娩、産後ケアを以下のとおり紹介します。

◆妊娠中のケア

○個別面談

妊婦健診の度に個別面談を実施して、妊婦の方一人ひとりのニーズに合わせた相談を行います。不安なことや気になることがあれば、気軽にご相談ください。

○助産師外来(有料)

希望の方を対象に、助産師が中心となって妊婦健診や相談を行う外来です。

・対象―妊娠20週以降で正常な経過をたどり、医師の許可がある方。

ただし、妊娠20週・30週・36週の節目や40週以降の方は、医師の診察を受けて頂きます。

・予約制で一人45分間

助産師外来の4Dエコーは、おなかの中の赤ちゃんの立体的映像をリアルタイムに見ることができるので妊婦の皆さんから、「赤ちゃんをイメージしやすい」と喜ばれています。

・料金―妊婦健診 3,500円（妊婦受診券ご利用できます）

　　　　　　4Dエコー 2,000円（4Dエコーのみ希望されるかた）

助産師外来中の様子

助産師外来の4Dエコー

○マタニティクラス(集団での妊婦教室)

妊婦さんの交流の場にもなりますので、是非ご参加ください。

【中期マタニティクラス(プレママクラス)】

対象は、20～30週の妊婦さん

内容は、妊娠中の食生活について・日常生活の注意点など

【後期マタニティクラス（出産準備クラス）】

対象は、30～36週の妊婦さん

内容は、入院の準備用品や入院時期、分娩方法や産後の過ごし方など

◆分娩時のケア

○LDR（陣痛分娩回復室＝Labor Delivry Recovery）

LDRは、陣痛から分娩後2時間まで過ごしていただくお部屋です。洋室か和室のどちらかを選択して頂けます。

洋室

和室

○フリースタイル分娩

産婦さん自身が、「楽！」と感じる姿勢で分娩をするのが、フリースタイル分娩です。
当院でもできるだけ赤ちゃんが”生まれてこようとする自然の力”に逆らわず、出産していただけるよう産婦さんに寄り添い、不安の軽減に努め、マッサージや足浴、環境を整えるなど助産師がサポートしています。
※母子の安全を最優先とするため、希望通りにならないこともあります。予めご了承ください。

○立会い分娩

産婦さんが立会いを希望されれば、ご家族のどなたでも立会いが可能です。
赤ちゃんのへその緒をお父さんに切っていただくこともできます。命の誕生の瞬間に大切な人に立ち会ってもらい、みなさんで感動を分かち合って頂けると嬉しいです。立会いは、それぞれのご希望に合わせてサポートいたしますので、お申し出ください。
ただし、状況によってはご遠慮いただくことがありますので、ご了解ください。

○早期母子接触

生まれたばかりの赤ちゃんを、お母さんの胸の上で産後2時間、抱っこをして過ごす「早期母子接触」を推奨しています。懸命にお母さんのおっぱいを吸おうとする赤ちゃんの姿は本当に感動的です。お母さんの同意を得て行いますが、赤ちゃんの安全配慮のため、赤ちゃんにモニターを装着し、状態を観察しながら、実施します。

◆入院中のケア

出産後の入院の期間を経産婦6日間・初産婦7日間として、助産師が毎日お母さんのケア、赤ちゃんのケアを担当します。子宮の回復、乳房の状態を観察、乳房マッサージ、授乳方法、育児面や赤ちゃんの状態や発育の観察などのケアを行います。退院後の不安を少しでも解消し、安心して退院していただけるようにサポートしていきます。

○早期からの母児同室

産後母子共に健康であれば、お産直後から母児同室を行うことができます。一緒のお部屋にいることで、赤ちゃんと生活するリズムがつかめ、赤ちゃんの欲しがるときに授乳をすることができます。授乳や赤ちゃんのお世話に慣れるよう、お手伝いいたします。お母さんが、疲れた時に赤ちゃんを預かることもできます。気軽にお声をかけてください。