人工透析内科のご案内
人工透析とは
人工透析とは、腎臓が正常に機能しなくなった場合に、血液を機械的にろ過する治療方法の一つです。腎臓は体内の老廃物や余分な水分を排出する役割を持っていますが、糖尿病や慢性腎臓病などによって腎臓機能が低下すると、老廃物や水分が体内に溜まってしまいます。
このような状態に陥ると、体調不良や浮腫、血圧の上昇、貧血などの症状が現れます。人工透析は、血液中の老廃物や余分な水分を体外に取り除き、腎臓の代わりに体内の浄化機能を補完する方法です。
具体的には、機械を用いて血液を体外に取り出し、ろ過・洗浄した後に体内に戻します。機械は、血管に接続されたチューブを介して体内の血液を引き出し、ろ過・洗浄(拡散による電解質異常の正常化)を行います。この過程では、血液中の老廃物や余分な水分がろ過され、浄化された血液が体内に戻されます。
人工透析は、腎臓の機能が低下した患者さんが生命を維持するために必要な治療方法の一つです。透析には、定期的に維持透析を行っている病院を受診し、機械を用いて血液を老廃物や水分を除去する「血液透析」と、腹膜内に透析液を注入して腹膜を通じて老廃物を取り除く「腹膜透析」の2種類があります。透析を行うには、透析に適した血管の手術が必要になる場合もあります。当施設が対応しているのは「血液透析」となります。
透析日および開始時間(※令和7年4月1日から変更)
時間 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
日 |
8:40〜 |
◯ |
◯ |
◯ |
◯ |
◯ |
◯ |
ー |
14:00〜 |
◯ |
ー |
◯ |
ー |
◯ |
ー |
ー |
当院の特色
水質管理
専任の臨床工学技士が、毎月透析液の検査を行い、厳しい基準をクリアした透析液を使用しています。
オンラインHDFに対応
オンラインHDFとは、オンライン血液透析(Hemodiafiltration)の略称であり、腎臓病患者の血液浄化治療の一つです。
この治療は、特定の基準を満たした透析液のみを使用し行う治療法で、通常の血液透析ではフィルターの外側を透析液が流れますが、オンラインHDFではフィルターの外に流れる透析液とは別に、直接体内へ流れる経路にも透析液を使用する特殊な透析方法となっています。そのため、通常の血液透析では取りきれない物質も除去することができます。現在18台が、オンラインHDFに対応しています。(2023年時点)
シャント管理
透析を行う上で必要不可欠なシャントですが、透析治療を長く行うと血管が細くなることがあります(狭窄と言います)。狭窄などシャントの異常を早期発見し、より良い透析治療が行えるように、専任臨床工学技士が超音波検査による、シャント管理を行なっています。
当院循環器内科との緊密な連携
当院では、循環器内科と緊密な連携を図り、透析患者の合併症である石灰化や狭窄といった、心臓・血管の治療を自施設で行えるようにしています。
特に透析患者におけるシャントPTA(シャント狭窄の治療)では、2021年より複数回の治療経験に限りますが、薬剤コーディングバルーン:Drug-Coated Balloon(DCB)と呼ばれる特殊なバルーンを使用してシャント狭窄になりにくい治療法を行なっています。
当院で行える心血管カテーテル検査治療
- 心臓の冠動脈病変に対する治療
- 心臓のペースメーカ植え込み術
- 下肢動脈の血管狭窄および閉塞に対する治療
- シャント狭窄および閉塞に対する治療(日帰り手術対応)
透析室紹介
透析が行える機器は全25台あり、うち1台は個室にあります。
現在18台が、オンラインHDFに対応しています。(2023年時点)
各ベットにはテレビを設置し、イヤホンで使用していただいています。
イヤホン端子は一般的なφ3.5mmイヤホンジャックが対応。
HDMI・VGA・AV端子にも対応しています。
テレビは地上デジタル放送のみ受信しています。
携帯電話・スマートフォンの使用に関しては、マナーモードの使用エリアになっています。透析室での通話は禁止ですがインターネットは可能です。
※フリーWi-Fiは当院にはありません。ご自身が契約されているキャリアでのインターネット接続となります。
初めて来院される方・旅行透析をご希望の方へ
当院の地域医療連携室にご相談ください。
【地域医療連携室】
(電話番号)0772-65-2613
(ファックス)0772-65-2487
透析医療費
公費負担となります。
更生医療の指定はうけていません。
スタッフ紹介
泌尿器科部長 | 田中 稔之 |
日本泌尿器科学会専門医 |
- 看護師
看護部:人工透析について(別ウインドウで開きます) - 臨床工学技士
技術部:臨床工学科について(別ウインドウで開きます)
スタッフが取得している資格など
- 認定血液浄化関連臨床工学技士
- 認定医療機器関連臨床工学技士
- 透析技術認定士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 心血管インターベンション技師(ITE)
関連学会への発表や、看護研究を行なっています。
- 日本透析医学会学術集会・総会
- 日本臨床工学会
- 京都府国保地域医療学会
- 中北丹看護研究発表会
- 京都府看護学会
- 国保看護師部会研究発表会
- 京都病院学会
- この記事に関するお問い合わせ先
-
京丹後市立弥栄病院 事務部 管理課
〒627-0111
京都府京丹後市弥栄町溝谷3452-1
電話番号:0772-65-2003 ファックス:0772-65-4136
お問い合わせフォーム
更新日:2025年04月14日