糖尿病を予防しよう
糖尿病は、日本人の死亡原因第11位の病気であり、放置すると脳卒中や虚血性心疾患などの原因となったり、重大な合併症を招いたりする恐れがあります。適切な量の食事と継続した運動で、糖尿病を予防しましょう。
そもそも、糖尿病って何?
食事により取り込まれた糖分は、最終的にブドウ糖(血糖)として血液中に供給され、人間(細胞)が活動するためのエネルギー源となります。このとき、ブドウ糖の濃度(血糖値)をインスリンというホルモンが調節しています。
肥満や遺伝的な要因によってインスリンの働きが弱くなると、血糖が細胞の中に届かずに血液中に残ってしまいます。これが、『糖尿病』です。
なぜ糖尿病になるといけないの?
過度に血液中に残った血糖は、血管を次第に傷付け、血管障害や動脈硬化を進行させます。自覚症状はほとんどないため放置してしまいがちですが、身体の機能に支障をきたして合併症を引き起こすことがあるため、注意が必要です。特に、3大合併症(注釈)による症状は生活の質を大きく損ない、時として命に関わる危険性もあります。
初期の合併症は、血糖コントロールにより進行を防ぐことができます。ところが、ある段階を超えると、どんなに血糖コントロールをよくしてもどんどん進行してしまいます。現時点では残念ながら進行した合併症を治す(元の状態に戻す)ことはできません。進行してしまう前に早期発見し、予防(血糖コントロール)することが重要です。
(注釈)3大合併症
- 神経障害
合併症の初期症状として発症することが多く、手足がしびれるなどの症状が出てくることがあります。放置すると、歩行困難になったり、心筋梗塞を引き起こしたりすることもあります。 - 網膜症
最悪の場合、失明に至ることもあります。成人の失明原因の第1位となっています。 - 腎症
糖尿病性腎症は、人工透析が必要になる原因の第1位となっています。
予防のための食事と運動
食事偏
- 主食(糖質)は適量を
ご飯でも、パンでも、麺類でも、何を食べても良いですが、ご飯なら「この茶わんに1杯」などと量を決めて食べ過ぎないようにしましょう。 - 主菜(肉、魚、卵、納豆)は1日トランプ2枚分
主となるおかずは、たんぱく質を含む食材から選びます。量は、1日にトランプの大きさで2枚くらい。2種類だったら、半分ずつにします。1日3回の食事で分けて選びましょう。 - 副菜(野菜)は1食3種類
少なくとも、野菜は1食に3種類食べましょう。そのうちの1つは、緑黄色野菜を入れましょう。野菜は、3回の食事にいつも必要です。すべての野菜の量に対して、緑黄色野菜が3分の1以上入るのが目安です。 - お助け食材をストックしよう
乾燥キクラゲや切り干しダイコン、ワカメ、ヒジキ、干しシイタケ、冷凍野菜などは、野菜不足を補う「お助け食材」です。保存ができますので常備しておきましょう。
運動編
運動することによって、インスリンの働きがよくなり、血糖をコントロールしやすくなります。下図のスポーツを参考に、自分に無理のない運動を毎日続ける習慣をつけましょう。
インスリンが効率的に働くのは、運動に使われた部分の筋肉だけなので、全身の筋肉を満遍なく使うことができる運動が最適。身体に酸素を取り入れながら行う有酸素運動がおすすめです。

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更新日:2018年03月27日