血圧管理のポイントは減塩と毎朝の測定

血圧が高かったり動脈硬化が進んだりしても、「症状がなく生活にも支障がないので」と気にされない方がいます。動脈硬化の果てにある重篤な病気の発症リスクをしっかりと認識しましょう。
脳、心臓、腎臓、の血管が破れたり詰まったりすると、脳や体に重い障害が残ったり、最悪の場合は死亡の原因となったりすることがあります。

減塩に挑戦しましょう

塩分をとり過ぎると、体内の塩分濃度を下げるためにたくさんの水分が血管内に吸収され、血液量が増えます。血液の量が増えると、全身に血液を送り出す力が増すため、血圧が高くなります。血圧を上げないためには、減塩することが大切です。

減塩料理のポイント

  • 高血圧の人は1日6グラムを目標に
    塩分の1日摂取量は、男性は9グラム未満、女性は7.5グラム未満、高血圧の人は6グラム未満を目標にしましょう。薄味には慣れてきますので、少しずつ段階的に減らしていきましょう。
  • しょうゆやソースは料理にかけず、小皿にとって少しだけつけて食べましょう。
  • 唐辛子やこしょうなどの香辛料は、香りや辛みでおいしさが増すので、減塩の味方です。
  • 麺類のスープは残しましょう。
  • カリウムや食物繊維の多い食品をとる
    野菜や果物には、塩分を体の外に出す働きのあるカリウムが含まれているので、積極的にとりましょう。
    野菜は1日350グラムが目安。ホウレンソウやニンジンなどの緑黄色野菜(120グラム以上)と、タマネギや大根、キュウリなどの淡色野菜(230グラム以上)を組み合わせてとりましょう。
    果物は1日200グラム程度をとりましょう。バナナなら2本、ミカンやカキなら2個、リンゴなら1個が200グラムの目安です。
食材の写真

自宅で血圧測定しましょう

血圧は、環境の変化やストレスで変動します。自宅で測った時よりも病院で測ったときの方が高い、または低いという方がいます。そのため、自宅で測った血圧値は、治療の上で参考になる貴重なデータとなります。
朝だけ血圧が高い早朝高血圧は、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすいといわれていることから、朝の血圧測定は、特に大切です。

血圧測定のポイント

血圧測定は1日2回

朝は起床後1時間以内に測ります。排尿後、朝食や服薬の前に測るのが理想です。夜は、就寝前に測ります。なお、測定前は、座位で1~2分安静にしてから行い、喫煙、飲酒、カフェインは摂取しないようにしましょう。

正常血圧を知りましょう

家庭血圧における正常血圧は135/85mmHg未満です。

正しい姿勢で測定しましょう
血圧測定のイラスト
  • 背筋を伸ばして姿勢よく座ります。会話などはせず、静かに測ります。
  • 原則として、利き腕でない腕で測ります。心臓と同じ高さになるよう、上腕にカフを巻きます。
  • 腕に力を入れずに楽にします。
  • 小枕などを使って、高さを調節します。
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更新日:2018年03月27日