友好都市 中国安徽省亳州市(ちゅうごくあんきしょうはくしゅうし)との交流について

京丹後市では、かねてから交流を深めておりました中国安徽省亳州市と友好都市提携を結びました。両市の交流は、2004年9月に商工会の方々が亳州市を訪問されたことを発端に、以後、訪問団の交流を進めてきました。今後の交流と友好関係を継続発展させていこうという趣旨のもと、2005年10月に「友好交流と協力関係を結ぶ意向書」を結び、2006年10月には、日中平和友好条約の精神に基づき、両市民の相互理解及び友情を推進し、両市の友好関係と協力を一層発展させるため、両市の友好都市関係の締結に合意し、京丹後市において「友好都市を締結する協定書」調印式が行われました。

亳州市は、中国安徽省の西北に位置し、約3,700年の歴史を持っています。道教の祖といわれる「老子(ろうし)」「荘子(そうし)」、三国志・魏の英雄「曹操(そうそう)」、神医「華佗(かだ)」の生まれた故郷として知られるほか、薬草の栽培が盛んで「薬の都」として名高く、毎年9月に中国最大の薬材市が開催され、全世界から買い手が集まってきます。

このように長い歴史と文化、豊富な自然を持ち合わせた亳州市との交流をますます深め、両市の友好・発展につなげていきたいと考えています。

亳州市(はくしゅうし)の位置

亳州市の位置図

(亳州市の位置図)

地名の由来 〜亳 (はく) の字の起源〜

亳州市の元々の地名は「高宅」でした。その意味は「高い場所にある邸宅」です。亳州が周辺の土地より高い位置にあるからです。古代の支配者は、「高」と「宅」の漢字を組み合わせた亳という漢字を作りだして、高宅を「亳州」に変えたと言われています。

古都亳州(はくしゅう)

亳州市では、5千年前に原始人類がその地で活動したことが発見されており、中華文化の発祥地のひとつだと言われています。

1996年発見された亳州市蒙城県の"尉遅寺(いちじ)遺跡"からは焼いた粘土で造られた家屋や、墓地、各種器などが見つかっており、歴史学界では、中国最古の村落であると言われています。

3700年前、商(殷)の時代、湯王(成湯)が夏王朝を滅ぼし、この地を都としたのを始め、三国時代には魏の副都であり、元朝の末期には、小明王(韓林児)が亳州を都に定めて国号を大宋としました。このことから、亳州は三朝(王朝)の古都と言われています。

また、長い歴史の中で、亳州は多くの偉人を輩出しています。春秋時代の思想家であり、道教の第一人者で「道徳経」を残したとされる老子(ろうし)、戦国時代の思想家で道教の始祖の一人とされる荘子(そうし)、三国時代の名将魏の始祖である曹操(そうそう)、後漢の名医で外科の元祖とも言われ、五禽戯(ごきんぎ)という健康体操を作り出したことでも有名な華陀(かだ)をはじめ、百人以上もの歴史上の有名人物がこの地で生まれています。

亳州(はくしゅう)の産業

亳州市位置図

亳州の産業(位置図)

亳州市は安徽省(あんきしょう)の西北部に位置し、中国の北部から南部までをつなぐ重要鉄道路線・京九線(北京から香港の九龍まで2,538キロの鉄道)が通っています。北京からは安徽省での1番目の駅が亳州です。

亳州は、温暖多湿な気候と、揚子江地域の肥沃な土地に恵まれており、薬草の栽培が盛んで「薬の都」として名高く、1994年に建てられた中国薬材交易センターは、中国最大規模を誇っています。

その広さは3.2万平方メートルで、7,000軒の屋台が設けられているほか、交易センター周辺にも700軒あまりの薬材店が軒を連ねています。この交易センターで扱われる薬材は1日あたり約2,000種類、5,000トンです。また1日に約6万人が訪れ、その売り上げは8,000万元(約12億円 約15円/元 平成20年5月1日現在)という、まさに中国一の巨大市場です。毎年9月には"全国(亳州)中医薬交易会"という中国最大級の薬材市が開かれます。

交易センターには、1995年に当時の江沢民国家主席が、当地を訪れた際に亳州市のために与えた、題辞「華陀の故郷、漢方薬の故郷」が掲げられています。

亳州(はくしゅう)の産業「古井貢酒(グージングィジゥ)」

古井貢酒(グージングィジゥ)の画像

古井貢酒(グージングィジゥ)

亳州市は、中国の八大名酒の一つであり、国内外問わず人気のある白酒(バィジゥ)、「古井貢酒(グージングィジゥ)」の産地です。そのため「酒の故郷」とも呼ばれています。

古井貢酒は後漢の時代からすでに有名でした。後漢の武将、曹操が故郷の名酒を持って献帝に奉り、それ以来、千年以上、皇族への献上品とされてきました。国内外の展覧会においても、これまでに4度にわたり金メダルを受賞するなど優秀な酒で、腸の調子を整え、疲労回復にも効き目があると言われています。

亳州(はくしゅう)の産業「芍薬(シャクヤク)」

芍薬(シャクヤク)の画像

芍薬(シャクヤク)

亳州市はまた、芍薬(シャクヤク)の栽培もさかんであり、芍薬が市の花に定められています。毎年4月末には、方々で満開の芍薬を見ることができます。

芍薬ももちろん薬材の一つであり、様々な漢方薬に配合され、血行改善、痛みを和らげたりする効果を持つと言われます。  その他にも、豊かで肥えた土地を活かし、農産物(小麦、大豆、トウモロコシ、綿花、たばこ等)の生産拠点としてもその中心を担っているだけでなく、石炭などの天然資源にも恵まれており、悠久の歴史文化都市としての風格を持ちながら、商業が盛んで、多くの商業関係者や観光客で賑わう都市でもあります。

京丹後市と亳州市(はくしゅうし)の交流の歩み

京丹後市と亳州市の交流の歩み
年次 項目
平成16年9月 丹後町・弥栄町の商工会が、「小規模企業広域活性化事業」として、丹後半島に自生する薬草を活かした取り組みを行う中で、中国一の薬草(薬材)市が開かれる亳州市を訪問
平成17年4月・10月 亳州市副市長が、豊富な薬草をまちづくりに活かそうとする京丹後市に興味を示され、両市の交流を提案。亳州市から視察団が4月(李勇(りゆう)副市長他5名が来市)、10月(黄亞洲(こうあしゅう)副市長他7名が来市)の2度に渡り来丹。10月には両市間で「友好交流と協力関係を結ぶ意向書」を締結
平成17年6月 亳州市からの海外技術研修生を受け入れ(柴青(さいせい)さん)
平成17年11月 亳州市長からの招へいを受け、「京丹後市・亳州市友好交流協会準備会(20名)」が亳州市を訪問
平成18年6月 亳州市からの海外技術研修生の受け入れ(王苹(おうへい)さん)
平成18年8月 京丹後市内の中学生18名が「青少年中国交流団」として亳州市を訪問。亳州市第一中学校の舞台発表、生徒宅へのデイステイなど友好を深めるため様々に交流
平成18年10月 方春明(ほうしゅんめい) 亳州市長を始めとした訪問団(市長他9名)が来丹。産業、観光、科学技術、文化、教育、スポーツなど幅広い分野での交流を進め、友好・協力関係を発展させていくため、「友好都市提携」に調印
平成19年8月 亳州市第一中学校の生徒19名が「中学生友好交流団」として来丹。峰山・大宮両中学校の生徒とのスポーツ、給食体験、ホームステイなど友好を深めるため様々に交流
平成19年11月 中山泰市長を団長に「京丹後市公式訪問団(15名)」が亳州市を訪問
平成20年10月 亳州市から公式訪問団が来丹
平成21年10月 亳州市から公式訪問団が来丹
平成23年11月 京丹後市長を団長に「京丹後市公式訪問団」が亳州市を訪問し、更なる友好を促進させていくため、「友好年交流5周年共同宣言」を行う
平成24年8月 亳州市第一中学校の生徒が「中学生友好交流団」として来丹
平成24年9月 京丹後市から国際(亳州)中医学博覧会参加出展のため亳州市を訪問
平成27年10月 亳州市副市長を始めとした公式訪問団が来丹
平成27年11月 亳州市から「五禽戯」披露のため公式訪問団が来丹

そして、これから

市民間、企業間の交流の実現や、両市の薬材資源を活かした産業の発展等を目指し、より幅広い交流を進めていきます。

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 政策企画課
〒627-8567
京都府京丹後市峰山町杉谷889番地(峰山庁舎)
電話番号:0772-69-0120 ファックス:0772-69-0901
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更新日:2018年03月27日