低栄養予防
低栄養予防 -介護予防は食事から! 低栄養にならないように気をつけましょう-
皆さん、介護予防に食事が影響しているなんて考えたことありますか?
実は、介護が必要な方に「低栄養」という状態の方が多いことがわかってきました。
では、低栄養とは何か、予防するためにはどんなことに気をつけたら良いかお話しましょう。
低栄養に気をつけましょう
高齢期になると食欲が減少し、食事量が減る傾向があります。食事量が減ると、たんぱく質やエネルギーが不足し(低栄養)、体力の減少、免疫力の低下、筋力の低下など、活き活きと生活するために大事な機能が低下してきます。また、病気や骨折などを招きやすい状態になり、寝たきりや認知症になる可能性も高くなります。
また、寝たきりになった方も栄養状態が悪いと、床ずれができたり、感染症にかかりやすくなります。
あなたは低栄養ではありませんか?
以下の項目に該当する人は低栄養状態が疑われます。
この半年で2~3キログラムの体重が減った人
BMIが18.5未満の人
BMI=体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)
(例)体重60キログラム、身長150センチメートルの人の例
BMI=60÷1.5÷1.5=26.7
たんぱく質やエネルギーの不足や消化吸収率の低下など全身の栄養状態が良くない状態と考えられます。月に一度は体重を計り、体重が減っていないか確認しましょう。
血液検査の結果、血清アルブミン値が3.8g/dl以下
血液中に含まれる主なたんぱく質です。この値が低いと低栄養の状態が考えられます。
なぜ低栄養状態になるのでしょうか?
高齢者が低栄養になるのは、食べることに係わる体の変化が影響しています。また、運動不足やストレス、1人暮らしによる意欲、食欲低下など、様々な原因が考えられます。
食べることは健康の基本
食べることが健康の源だということは皆さんよくご存知と思いますが、数年後、元気で活き活きとした生活を送る為にも毎日の「食」が重要になってきます。
また、食べることは単に栄養をとることではありません。それ以上に大切なのが、食べる「楽しみ」です。旬のものや、好みのものを食べる楽しみ、会話をしながら食べる楽しみ、また料理を作る楽しみなど、生活の中での食の「楽しみ」を大切にすることも重要になってきます。
低栄養を予防するために
低栄養を予防するには、まず食べることです。「3度の食事に3つの器」をそろえて、バランスの良い食生活を心がけましょう。
3つの器
毎食そろえる習慣を!
主食:ご飯・パン・めん類など
主菜:肉・魚・卵・大豆製品などの料理
副菜:野菜・海藻・キノコなどの料理
4つの器
3つの器にもう1つの器、副菜又は汁物を加
えるともっと栄養バランスが良くなります。
主菜の器がポイントです
主菜例 1日目
朝食(卵)
昼食(魚)
夕食(肉)
主菜例 2日目
朝食(魚)
昼食(卵)
夕食(大豆製品)
3つの器の中で、不足しやすいのが主菜の器です。ご飯と漬物だけですませたり、野菜中心の食事になると、主菜の栄養素であるたんぱく質が少なくなり、低栄養の状態になります。実は、たんぱく質は体の中で作られず、食べ物からとるしかありません。
ポイントは主菜を先に決めてから献立を考えると、比較的バランスの良い食事になります。脂の少ない肉や魚を使ったり、豆腐や卵などを上手に利用し、少量でも良いので主菜の器をそろえるように心がけましょう。
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更新日:2018年03月27日