お口の健康
お口の健康-おいしく食べて、楽しくおしゃべりしましょう-
多くの高齢者のかたが「固いものが食べにくくなった」「食べ物を飲み込む時にむせる」「口の渇きが気になる」という問題を抱えておられます。お口の健康は、『おいしく食べる』『楽しく会話する』そして『低栄養や誤嚥性(ごえんせい)肺炎を予防する』ためにとても大切な事です。いつまでもお元気に過ごしていただくため、今日からお口の体操を始めましょう。
「健やかチェック」で調べてみましょう!
介護予防のための「健やかチェック」の25項目の質問のうち、お口の健康に関する項目は、No.13~15であり、3項目の内2項目以上に該当した場合に要注意者となります。
健やかチェック(中略)
No.13 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか
No.14 お茶や汁物等でむせることがありますか
No.15 口の渇きが気になりますか
お口の健康度をチェック!!
ほほを膨らました絵
1.ほほを膨らましてみる。右側、左側、両方のほほを膨らませてみてください。うまく膨らまない、口角(口の端)から空気がもれることはありませんか?
2.口の中にたまっただ液(つば)を30秒間に3回以上のみこむ事ができますか?
3.「パンダのタカラもの」とはっきり言えますか?
* 「パ」「タ」「カ」「ラ」は、口唇・舌の動きが悪いとはっきりと発声できない発音といわれています。
やってみよう!お口の体操!
1.ごっくん体操
食物を飲み込む時には、お腹、背なか、胸の筋肉を使います。さらに上半身がリラックスしていたほうが、飲み込みが楽にできます。深呼吸、肩、首の体操をして飲み込みに使う筋肉を鍛えましょう。
深呼吸
ゆったりとした姿勢で、お腹に手を当てて、鼻から息を吸い込み、吐くときは口をすぼめてゆっくり口から吐きましょう。
上半身のリラックス運動
2.顔面体操
唇やほほなどの顔の筋肉を動かします。だ液(つば)の分泌がよくなるだけでなく、表情が豊かになり、話す、噛むなどの動きもよくなります。
3.舌体操
食物を噛んで飲み込むためには、舌が自由に動く事が大切です。舌が動く事でだ液(つば)の分泌もよくなり、脳への刺激にもなります。
紹介した体操は、だ液(つば)の分泌をよくして口の中を滑らかにし、食事の時のむせを少なくします。食事の前に、できるだけ毎回行なってください。
お口の中をうるおす唾液腺マッサージ
あわせて、耳の下(耳下腺)、あごの線(顎下腺・舌下腺)を指でゆっくり押さえることで、だ液(つば)の分泌をよくします。
だ液は食べ物を消化し、食物の塊をつくって飲み込みやすくします。お口の中の良い環境をまもり、口内炎や虫歯の予防もします。
1 耳下腺 | 2 顎下腺 | 3 舌下腺 |
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親指を耳の後ろに、残り4本の指を軽く閉じて 手のひらをほほにあて、うしろから前にむかってまわす。 |
親指であごの骨の内側のやわらかい部分を、 耳の下あたりからあごの下まで順番に押していく。 |
両手の親指をそろえて、あごの下から突き上げるように、 ゆっくりグーッと押す。 |
イラスト提供:「お口の健康を守る!」:丹後お口の健康を考える会
常に口の中に潤いを保ち、おいしく食べて、楽しくおしゃべりができる、素敵な人生を送りましょう。
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更新日:2018年03月27日