健やかチェックをしてみませんか?

生活機能評価および健やかチェックについて

「生活機能評価」とは、高齢者がいきいきと暮らしていくために、“寝たきり”や“認知症”など要介護状態になる可能性を調べ、介護予防の必要性を検査・診察結果と問診結果(健やかチェック)をあわせて総合的に判定するものです。

生活機能は、何かの原因で閉じこもりがちになり、足腰が弱くなったり、頭を刺激する機会が少なくなると低下してきます。生活機能の低下を予防するためには、日ごろの生活でできるだけ体を動かし、人との交流を持つことが大切です。体調不良にならないように、規則正しい生活を送り、治療中の病気があれば、かかりつけのお医者さんとよく相談し、服薬を続けたり、定期的に検査を受けるなど身体の管理をしましょう。「生活機能評価」を受けることで、今まで気づかなかった生活上の問題点を知り、毎日の生活の中で工夫して、ご自身で介護予防に取り組んでいただくことができます。

生活機能評価とは、生活機能チェック+生活機能検査で表します

「生活機能チェック」=問診、身体測定、理学的検査、血圧測定
「生活機能検査」=理学的検査、循環器検査、貧血検査、血液化学検査
「健やかチェック」=生活機能調査票のこと。介護の原因となりやすい生活機能低下の危険性がないかどうか、という視点で運動、口腔、栄養、物忘れ、うつ症状、閉じこもり等の全25項目について「はい」「いいえ」で記入していただく質問表です。

平成23年度から改正された主な点

国の実施要綱の中では、25項目の質問項目の生活機能調査票のことを「基本チェックリスト」としていますが、京丹後市では、「健やかチェック」という名称を使用しています。

健やかチェック及び評価判定詳細はこちら

*生活機能評価に関する詳細については、介護予防のための生活機能評価に関するマニュアル(改訂版)(PDF:1.6MB)をご覧ください。

介護予防のための「健やかチェック」

介護予防のための「健やかチェック」質問項目一覧
No. 質問項目 回答 (いずれかに○(マル)をお付けください)
1 バスや電車で1人で外出していますか 0.はい 1.いいえ
2 日用品の買い物をしていますか 0.はい 1.いいえ
3 預貯金の出し入れをしていますか 0.はい 1.いいえ
4 友人の家を訪ねていますか 0.はい 1.いいえ
5 家族や友人の相談にのっていますか 0.はい 1.いいえ
6 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか 0.はい 1.いいえ
7 椅子に座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか 0.はい 1.いいえ
8 15分位続けて歩いていますか 0.はい 1.いいえ
9 この1年間に転んだことがありますか 0.はい 1.いいえ
10 転倒に対する不安は大きいですか 0.はい 1.いいえ
11 6ヶ月間で2~3キログラム以上の体重減少がありましたか 0.はい 1.いいえ
12 身長センチメートル 体重キログラム(BMI=)*BMI=体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)が18.5未満の場合に該当
13 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか 0.はい 1.いいえ
14 お茶や汁物等でむせることがありますか 0.はい 1.いいえ
15 口の渇きが気になりますか 0.はい 1.いいえ
16 週に1回以上は外出していますか 0.はい 1.いいえ
17 昨年と比べて外出の回数が減っていますか 0.はい 1.いいえ
18 周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあるといわれますか 0.はい 1.いいえ
19 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか 0.はい 1.いいえ
20 今日が何月何日かわからない時がありますか 0.はい 1.いいえ
21 (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない 0.はい 1.いいえ
22 (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった 0.はい 1.いいえ
23 (ここ2週間)以前は楽にできていたことが今はおっくうに感じられる 0.はい 1.いいえ
24 (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない 0.はい 1.いいえ
25 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする 0.はい 1.いいえ

健やかチェック評価判定の説明

No.1~5は、全般的な生活機能を調べます。

No.1~20の項目の内、10項目以上に「1」の回答があった場合、生活機能全般に機能低下がみられます。各々の項目について、介護予防に取り組む必要があります。

No.6~10は、運動器の機能について調べます。

5項目の内3項目について「1」の回答があった場合、運動器の機能低下に注意が必要です。積極的に体を動かし、筋肉や関節の衰えを予防しましょう。

No.11~12は、必要な栄養がとれているかどうかを調べます。

2項目共に「1」の回答があった場合、さらに血液検査で血清アルブミン値が1デシリットルあたり3.8グラム以下の場合、低栄養の状態が疑われ、筋肉や脂肪が減り身体機能が低下する危険があります。「食べる事」を大切にし毎日の食事をバランスよくしっかりとりましょう。

No.13~15は、噛(か)む力・のみ込む力などのお口の機能について調べます。

3項目の内2項目について「1」の回答があった場合、または医師の診察で口腔内の不衛生や飲み込む力が低下していると判断された場合は、積極的にお口のお手入れやお口の体操を行いましょう。何故なら、食べ物を噛(か)む力や飲み込む力が衰えると、食べる楽しみがなくなるだけでなく、低栄養や肺炎を起こしやすくなるからです。

No.16~17は、閉じこもり気味かどうかを調べます。

2項目の内、No.16について「1」の回答があったかたは、閉じこもり傾向になっていますので注意をしましょう。閉じこもりがちな生活は、足腰が弱くなり、低栄養や認知症などの危険も高くなり、要介護状態に陥りやすくなります。生活リズムを整え、地域の集まりや趣味の場へ参加しましょう。

No.18~20は、認知症の危険性について調べます。

3項目の内いずれかについて「1」の回答があった場合、認知症予防が必要です。認知症は普段の生活を工夫することで予防ができます。記憶力や判断力が低下しないように、日常生活に気をつけましょう。積極的に運動や趣味に取り組んだり、バランスのよい食事や人との交流をしましょう。気になる場合は、かかりつけ医や専門医などに相談しましょう。

No.21~25は、うつ病の危険性について調べます。

5項目の内2項目について「1」の回答があった場合、こころが疲れている危険があります。気分が落ち込んだり、何もする気が起きない、何をしても楽しくないなどの状態が長く続く場合は、「うつ」かもしれません。がんばりすぎず、ゆっくり休養をとりましょう。
うつは誰でもなる可能性がありますが、このような状態がなかなか回復せず長く続く場合は、かかりつけ医や専門医などに相談しましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

健康長寿福祉部 健康推進課
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更新日:2018年03月27日