骨髄移植提供(骨髄ドナー)にご協力を!

白血病の治療に有効な骨髄移植。現在も多くの患者さんが骨髄移植提供者(骨髄ドナー)を待っています。しかし、高齢化などにより、骨髄ドナーの登録者数が減少しています。一人でも多くの患者さんの生命を救うため、ドナー登録にご協力をお願いします。

脊髄は“血液を作る工場”

脊髄は腰や胸の内部にあるスポンジ状の組織です。この中には、造血幹細胞という血液の元になる細胞があり、この細胞が分化することで赤血球・白血球・血小板が作られます。骨髄は“血液を作る工場”なのです。

骨髄の異常で起こる白血病

しかし、造血幹細胞の異常により、がん化した血液細胞しか作れなくなる病気があります。この病気が「白血病」と呼ばれているものです。

白血病は以前、不治の病と言われ、治す方法がありませんでしたが、医療技術が進んだ現在では、さまざまな種類の治療方法が開発されました。その中でも、大元となる骨髄そのものを移し替える「骨髄移植」が有効な治療方法とされています。

白血球の一致が骨髄移植の条件

骨髄移植をするためには、骨髄を移植する側と移植される側の白血球が一致していることが条件になります。しかし、白血球にはHLA型という型が多数あり、型の組み合わせは数万通りにもなります。さらに、HLA型は両親から半分ずつ遺伝的に受け継ぐため、兄弟姉妹間では4分の1の確率で一致しますが、親子ではまれにしか一致せず、他人同士では数百から数万分の1の確率でしか一致しません。

また、HLA型が一致した場合であっても、移植手術のために必要な確認検査や最終同意を経る必要があります。

こうした背景を踏まえ、できるだけ多くの骨髄ドナーを確保するため、日本では、骨髄ドナーの募集や登録を担う公益財団法人日本骨髄バンクが設立されました。

減少している骨髄ドナー

近年、ドナー登録者が高齢を理由に登録を取り消す事例が増えています。今後も、高齢化のさらなる進行でこのような事例が増加していくと見込まれています。

そのため、ドナー登録者を確保することはもちろん、特に若い世代のドナー登録者を増やしていくことが必要不可欠になっています。

骨髄ドナー助成制度をご利用ください

骨髄ドナー

このような状況を受けて、国では平成26年に造血幹細胞移植推進法が施行。本市においても、骨髄ドナーの負担軽減と骨髄等の円滑な提供を推進するため、平成27 年から、公益財団法人日本骨髄バンクを通じて骨髄等の移植を行った方に助成金を交付しています。

ほんの少しの時間と思いやりで助けられる生命があります。市民の皆さんの、骨髄ドナーに対するご理解とご協力をよろしくお願いします。

骨髄ドナー登録までの流れ

STEP1 パンフレットを読む

日本骨髄バンク発行のパンフレット「チャンス」をお読みください。パンフレットは日本骨髄バンクホームページからご覧いただくか、郵送で請求することもできます。

STEP2 登録申込書に記入

日本骨髄バンクのホームページから登録申込書をダウンロードし、必要事項をご記入ください。

STEP3 登録窓口またはドナー登録会へ

登録申込書を最寄りの登録窓口もしくはドナー登録会へ持参してください。京丹後市内では、京都府丹後保健所(電話番号:62-4302)が登録窓口となっています。

この記事に関するお問い合わせ先

健康長寿福祉部 健康推進課
〒627-0012
京都府京丹後市峰山町杉谷691番地(福祉事務所)
電話番号:0772-69-0350 ファックス:0772-62-1156
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更新日:2018年12月27日