中高年の3人に1人が糖尿病かその予備軍です
厚生労働省が実施した「平成19年度国民健康・栄養調査」によると、「糖尿病が強く疑われる人」が約890万人、「糖尿病の可能性が否定できない人」が約1,320万人いるとされています。40歳以上の3人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍であることが明らかになっています。
糖尿病ってどんな病気?
私たちが食べた糖分やデンプンは消化されブドウ糖になります。ブドウ糖は体を動かすのに必要なエネルギー源で、血液によって筋肉や臓器に運ばれます。これが血糖です。通常、血糖はインスリンというホルモンによって一定の幅でその値が保たれています。ところが、インスリンが不足したり、うまく働かなかったりすると血糖値が高くなり、糖尿病を発症します。
糖尿病には、疾病などによりインスリンの絶対量が不足する1型糖尿病と、生活習慣に大きく原因する2型糖尿病があります。大多数が2型糖尿病で、高カロリーの食事や炭水化物のとり過ぎでインスリン量が不足したり、肥満による脂肪がインスリンの働きを悪くしたりして、血糖値が高い状態を引き起こします。
2型糖尿病になりやすい危険因子:加齢・肥満・飲酒・喫煙・運動不足遺伝・高血圧・ストレスなど
糖尿病…
血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が高い状態が長く続く病気。症状は、無症状の状態から、のどの渇きや多尿、意識傷害や昏睡など。糖尿病による網膜症・腎症・動脈硬化などを併発しやすい。
糖尿病の本当の怖さは合併症
血糖値を高いままにしておくと、血管がもろくなりさまざまな合併症が現れます。合併症が現れてしまうと、生活の質と寿命は著しく低下し、元に戻すことは困難です。
糖尿病になってしまっても血糖値をコントロールして、合併症を起こさないことが大切です。
糖尿病合併症
生活習慣を見直すことで、防ぐことができます
肥満を予防する
肥満は脂肪細胞から血糖値を上げるホルモンが出たり、インスリンの効きが悪い状態になり血糖値が上がりやすくなったりします。BMI(肥満指数)を25未満に心がけましょう。
BMI=体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)
食事はバランスよく、食べすぎないように
食べ過ぎ、飲みすぎを続けると、血糖値が上がります。
身体活動を増やす
体を動かすと血液中の血糖値が消費されます。
ストレスをためない
ストレス状態は、ホルモンが分泌され血糖値が上がります。
糖尿病は自覚症状がありません。予防のための健診を受けましょう
糖尿病は自覚症状がないのが特徴で、合併症がすすんでから発見されることもあります。早期発見のために、1年に1度は健康診査を受け、発症を予防することが大切です。また自己判断で受診しなかったり、血糖を高いまま放置しておいたりすることはやめましょう。
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更新日:2018年03月27日