絹本著色松井与八郎像(府指定文化財)

絹本著色松井与八郎像

けんぽんちゃくしょくまついよはちろうぞう

絹本著色松井与八郎像の写真

宝泉寺絹本著色松井与八郎像 1幅 京都府指定文化財(有形文化財/絵画)

 絹本著色掛幅装。縦89.9センチメートル横36.7センチメートル。上畳に坐す若年の武士を描いたものです。右手に扇を持ち、腰には大小を差して威儀を正した姿で捉えられています。図上には文禄三年(1594年)の年記を持つ玄圃霊三(げんぽれいさん)の賛があります。
 像主松井与八郎(1576年~1593年)松井康之(まついやすゆき)の嫡男として生まれました。賛によれば、父と共に文禄の役に参加し、数々の軍功を挙げたが病を得て帰国し肥前名護屋で没したそうです。享年十八歳。この像は翌年その死を惜しんで描かれたものです。賛者の玄圃霊三は与八郎には大叔父に当たります。
 この像の残る宝泉寺は康正年中(1455年~1457年)に開かれ、玄圃霊三も住した寺で、松井与八郎の墓も残っています。若年の武士を描いたものとして希少であるのみならず、桃山時代の肖像画のなかでも傑出した出来栄えの作品として注目されます。

(宝泉寺所有・京都府立丹後郷土資料館寄託)

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更新日:2018年05月17日