デジタルミュージアムF18慶徳院方丈障壁画

慶徳院方丈障壁画

けいとくいんほうじょうしょうへきが

慶徳院方丈障壁画の写真

慶徳院方丈障壁画四十四面 京都府登録・京丹後市指定文化財

峰山町五箇にある慶徳院には長沢芦洲(ながさわろしゅう)(1767年~1847年)が描いた四十四面の障壁画が残されている。長沢芦洲は、円山派の奇才長沢芦雪の儀子で、文化・文政期の京都画壇にあって一家をなし活躍した。
本陣壁画は、方丈六室にわたって水墨を基調にして処々に淡彩を交えて描かれており、各図のそれぞれに落歎(らっかん)や印章(いんしょう)が認められる。特に、室中の虎図や上間二之間の山水人物図などは父芦雪に迫る見事な出来映えを見せていて、芦洲の円熟期の作と考えられる。芦洲の作品はほとんど知られておらず、遺品にめぐまれなかった芦洲の大作がほぼ完全な形で伝えられている。

(慶徳院所有)

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更新日:2018年03月27日