デジタルミュージアムF24円頓寺熊野十二社権現懸仏

円頓寺熊野十二社権現懸仏

えんどんじくまの12しゃごんげんかけぼとけ

円頓寺熊野十二社権現懸仏の写真

円頓寺熊野十二社権現懸仏 京都府指定文化財

円頓寺熊野十二社権現懸仏の写真

久美浜町円頓寺には2面の熊野十二社権現懸仏(くまのじゅうにしゃごんげんかけぼとけ)が伝わる。円形の銅製鏡板に、鋳銅製の十三体の仏菩薩・明王天部などを配す。現在は十三体のうちその一は五体、その二は四体欠失する。二面とも熊野十二社権現懸仏と考えられる。鏡板径は54.0センチメートル、31.0センチメートルを測る。熊野十二社権現の本地仏を曼荼羅図様(まんだらずよう)に配した懸仏は遺例にきわめて乏しく、重要文化財に指定されているものも二面だけである。
当寺の二面の懸仏は.必ずしも保存状態は良好とはいえないが、大型の懸仏で鍍金(ときん)を施された各尊像も鎌倉時代の特徴が良くあらわされており、さらに同種の遺品が極めて少ないこともあいまって貴重な作例といえる。

(円頓寺所有)

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更新日:2018年03月27日