デジタルミュージアムF27円頓寺惣門再興勧進状

円頓寺惣門再興勧進状

えんどんじそうもんさいこうかんじんじょう

円頓寺惣門再興勧進状の写真

円頓寺惣門勧進状 一巻(古文書) 京都府指定文化財

この勧進状は、文亀元年(1501年)に、当寺の惣門を再建しようとした際に、寺の由緒を述べ、再建への助成を求めたものである。一方、『実隆公記』文亀元年八月十九日条に「丹後国熊野郡佐野郷大治山円頓寺惣門修造勧進帳、真光院所望に依り、筆を染め了んぬ」との記述があり、実はこの勧進状を清書したのは、当代一流の文化人として知られた三条西実隆である。
天地に金銀切箔野毛を散らし、美しい料紙に寺の縁起と再興の趣旨を述べる、室町時代後期の勧進状の典型である。本文は、その昔当地に鬼が出没して人々を悩ませていたところ、用明天皇の皇子の一人がこれを退治し、堂宇を建立して薬師如来の像や仁王の尊像を安置したという麻呂子親王説話に基づく縁起を述べる。そして近年惣門が露や霜に侵され、仁王の傷みが進んでいるため、十方の施与を頼んで「金銀鋼鉄、綾羅錦繍、藤布草縄」の奉加を求めている。室町時代の勧進状の一典型であるばかりでなく、制作の事情が明らかな事例として、史料的価値が高い。

(円頓寺所有)

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更新日:2018年03月27日