デジタルミュージアムF66京丹後市久美浜湾沿岸の商家建築群と街なみ景観

京丹後市久美浜湾沿岸の商家建築群と街なみ景観

きょうたんごしくみはまわんえんがんのしょうかけんちくぐんと

まちなみけいかん

京丹後市久美浜湾沿岸の商家建築群と街なみの景観写真

京丹後市久美浜湾沿岸の商家建築群と街なみ景観

京都府選定文化的景観

京丹後市久美浜町は但馬へ向かう豊岡街道、峰山・宮津に向かう久美浜街道などが結節する交通の要衝地です。当地には享保20年(1735年)に久美浜代官所、明治元年(1868年)に久美浜県庁が置かれ、一時近畿北部の行政拠点になりました。選定された地は旧町の中心域で、東西の通りに沿った短冊形の区画が特徴です。この区画は中世山城と近世の代官所設置によって整えられました。
また、現在の街なみ景観を構成する家屋群は、大正14年(1925年)の但馬地震、昭和2年(1927年)の北丹後地震で甚大な被害を受け、復興された後の様式が基本となっています。所々には倒壊を免れた江戸時代から大正時代の商家建築も残されています。そのほかに、震災後に架橋された石造橋梁や小型和船を収納する舟屋など、当地の風土に根ざした構造物も残されています。
この街なみ景観は、現在まで地元NPOやまちづくり協議会の取組によって保全されてきており、平成23年1月には京都府景観資産に登録されました。
このように歴史的な地割が今日まで残り、震災を経て復興された昭和初期の街なみが周囲の良好な景勝地とともに保全されてきている貴重な文化的景観です。

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更新日:2018年03月27日