デジタルミュージアムK1縁城寺宝篋印塔
縁城寺宝篋印塔
えんじょうじほうきょういんとう
縁城寺本堂の前に立つ宝篋印塔(ほうきょういんとう)である。宝篋印塔とはもともとその塔身に宝篋印陀羅尼経(ほうきょういんだらにきょう)を納めたことからその名がある。縁城寺の塔は、総高340センチメートルで下方に切石積(きりいしづみ)の大基壇(だいきだん)を有し、さらにその上に蛤座(はまぐりざ)、框座(かまちざ)、格狭間(こうはざま)・反花座(かえりばなざ)つきの框座という三段の基壇をのせている大規模なものである。塔身に刻まれた四方仏の種字を安ずる月輪の下に蓮華座(れんげざ)を設けたり、相輪の請花(うけばな)や宝珠の形に工芸的な繊細さが感じられる。現在では磨滅して殆ど判読できないが、「正平六年」の年記と「佛子行秀」の名が刻まれ、正平六年(1352年)の造立と推定される。
(縁城寺所有)
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更新日:2018年03月27日