デジタルミュージアムK18網野神社

網野神社

あみのじんじゃ

網野神社の写真

網野神社 国登録文化財

網野神社は、日子坐王、住吉大神、水江浦島子神を祭神とする延喜式内社で、享徳元年(1452年)に砂に埋もれそうになり、現在の場所に遷座したと記されています。特に網野の浦島伝承を伝える水江浦島子を祭神としていることは、この地の歴史とあわせて注目されます。
網野神社本殿は、一間社流造、金属板葺の建物であり、棟札から建築されたのは、大正11年で、設計は奈良県技師の岸熊吉、大工棟梁は城崎郡竹野村の長岡虎造であることがわかっています。歴史的な様式意匠に精通した岸の手腕が発揮され、蟇股など華麗な彫刻が施されています。拝殿も大正11年に本殿と同時期に建造されましたが、昭和2年3月7日の丹後震災により倒壊し、現在の建物は、昭和4年に岸熊吉設計、大工棟梁、長岡虎造により再興されています。拝殿は正面に唐破風を設け、上部に千鳥破風をつけた入母屋造の堂々とした風格を持つ建物となっています。
蚕織神社の建物は、棟札から判断して天明2年(1782年)に建てられた建物と推定され、桧皮葺の一間社流造の建物であり、向拝のまわりは龍や邪鬼、唐獅子などの彫刻により、華やかに飾られており見所となっています。
その他、渡廊(昭和4年建造)、神饌所(昭和前期)、透塀(昭和前期)、手水舎(昭和18年)、石鳥居(明治14年)の関連した建造物8棟が、国の有形文化財として登録されました。

(網野神社所有)

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更新日:2018年03月27日