デジタルミュージアムK4円頓寺木造薬師如来及び両脇侍像
円頓寺木造薬師如来及び両脇侍像
えんどんじもくぞうやくしにょらいおよびりょうわきじぞう
円頓寺の縁起は、『円頓寺惣門修造勧進状』(えんどんじそうもんしゅうぞうかんじんじょう)一巻によって知ることができる。これによると、円頓寺は、国土を荒らす鬼類を退治した用明天皇の皇子が薬師如来を安置したことに始まるという。これは丹後に広く分布する七仏薬師伝説である。
この薬師三尊像は、右手を挙げ左手を膝上に置いて薬壷(やっこ)を執り蓮華座(れんげざ)上に結跏趺坐(けっかふざ)する薬師如来坐像を中心に、日光、月光両菩薩立像を配す三尊構成になる。像高は、中尊84.5センチメートル、日光菩薩立像137.0センチメートル、月光菩薩立像139.4センチメートルで、各寄木造、漆箔(しっぱく)の像である。造形的には、定朝様(じょうちょうよう)の典型的なもので、穏やかで優美な作風に特色があり、製作は平安時代の末期と考えられる。
(円頓寺所有)
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更新日:2018年03月27日