金刀比羅神社石造狛猫(市指定文化財)
金刀比羅神社石造狛猫
ことひらじんじゃせきぞうこまねこ
石造狛猫(阿形) 一躯
石造狛猫(吽形) 一躯
京丹後市指定文化財(彫刻)
この狛猫一対は、峰山町の金刀比羅(ことひら)神社境内摂社の木嶋神社前にある凝灰岩でつくられた外置きのものです。
通常、邪気を祓(はら)い神前を守護するものとして狛犬を置きますが、猫をかたどる点に特徴があります。養蚕が盛んであった当地において、蚕を荒らすネズミを退治するため猫を表現したものだと伝わっています。
口を開く阿形(あぎょう)は、台座銘から元保3(1832)年に市域に数多くの作品が残る鱒留村の石工(いしく)長谷川松助が作ったことがわかります。口を結んだ吽形(うんぎょう)の台座銘には、弘化3(1846)年の銘文はありますが、石工の名は刻まれていません。それぞれ年代が違うことから、当初は阿形の狛猫一躯であったが、後に対になるもう一躯を松助作の阿形を意識して吽形を作成したものだと推定されています。
通常の狛犬と異なり猫をかたどっている点や作成時期、石工名が明らかな点から大変貴重なものであるといえます。
<法量>
・阿形:高さ76センチメートル
・吽形:高さ79センチメートル
(金刀比羅神社所有)
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更新日:2020年10月02日