デジタルミュージアムC4売布神社
売布神社
ひめふじんじゃ
「延喜式」神名帳の熊野郡売布神社に比定される。境内に「船石」と称する石があるのは、祭神(豊受姫命・大屋媛命・狐津媛命)が谷村の足洗井戸から船で佐渡川を下って女布に着き、船処に上陸したという伝承にもとづく。延宝三年(1675)の『女布村明細帳』に長船大明神とみえるのはこの伝承によるものであろう。
現社殿は明和六年(1769)の造営になると伝えられるが、確かな記録敷は見当らない。やす妻は二重虹梁太瓶束で、下段の虹梁を出組で一手先付出すという、与謝・丹後地域における標準的な架構法が採用されている。向拝廻りを除くと装飾的要素は少なく、復古的な気分の強い仕上りとなっている。
(売布神社所有)
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更新日:2018年03月27日