デジタルミュージアムC59新戸古墳
新戸古墳
しんどこふん
新戸古墳は大宮町奥大野の丘陵上に築かれ、東に竹野川を狭んだ沖積地を見下す絶景の地にある。従来、径22メートル、高さ4.5メートル内外の円墳とされてきたが、昭和53年同志社大考古学研究室の実測により、前方後円墳ではないかといわれている。石室は西より東に延びた封土の内に南面して開口している。羨道は大半が破壊され、現在は1.2メートルを残すのみである。玄室は完存し幅2.4メートル内外、長さ6メートル、高さ3メートルである。玄室の奥壁には祭壇と思われる約1.5メートルの石を渡して石棚が作られ、すこぶる精巧堅牢である。これは近畿地方の古墳構造上からみても極めて珍しい様式で、特別の被葬者が推定される。また石室は丹後最大の巨石横穴式石室である。遺物は散失し雲珠1、轡鏡板1、切子玉1、管玉2、勾玉3、金銀環10が残っている。
- この記事に関するお問い合わせ先
-
教育委員会事務局 文化財保存活用課
〒629-2501
京都府京丹後市大宮町口大野226番地(大宮庁舎)
電話番号:0772-69-0640 ファックス:0772-68-9061
お問い合わせフォーム
更新日:2018年03月27日