デジタルミュージアムC97木造阿弥陀如来坐像

木造阿弥陀如来坐像

もくぞうあみだにょらいざぞう

木造阿弥陀如来坐像の写真

木造阿弥陀如来坐像 京丹後市指定文化財

長安寺は寺伝によると寛文年間一雲和尚開基と伝えているが、慶長七年「丹州中郡矢田村御検地帳」にその名が記されており、その頃には存在していたと考えられる。本像は長安寺に伝えられえたものではなく、他寺院に安置されていたものが移されたとされているが、その経緯は不詳である。頭体を通した幹部材と、両肩から地付けに至る体側部材、膝前材を組み付けて造られているものと思われる。このうち体幹部材については、平安時代後期、十二世紀頃の特徴を示すが、両体側部材や膝前材の衣文はそれとの比較では彫りが明確で硬質な印象で、作行の違いを認められる。このことから、体幹部以外については、体内貼付木札に示される、享保元年(一七一六)における修理によって補われた可能性が高い。同様に頭部についても、頬の膨らんだ円満な造形は平安時代後期の特徴であるが、目鼻口や耳の彫口は硬く、修理時に彫り直しを受けているものと思われる。総体としては、享保元年時の修理によって制作当時の印象を減じているとはいえるが、平安時代後期に遡る作例であり、かつ半丈六の大きさも稀有なものであり、その価値は高いものといえる。像高172.0センチメートル

(長安寺所有)

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更新日:2018年03月27日