デジタルミュージアムC98泰平寺 木造伝地蔵菩薩立像

泰平寺 木造伝地蔵菩薩立像

たいへいじ もくぞうでんじぞうぼさつりゅうぞう

泰平寺木造伝地蔵菩薩立像の写真

泰平寺 木造伝地蔵菩薩立像 京丹後市指定文化財

泰平寺の草創は平安時代後期頃といわれているが詳細は定かではない。寺伝によれば、元応元年(1319年)に教王護国寺の恵光法印により再興されたという。その後、天正年中の兵火により堂宇が全焼したため、近隣の諸寺を合併して、現在の場所に移築し泰平寺となったといわれている。現在の本堂は、文政六年(1824年)に温泉寺(豊岡市城崎町)塔頭中性院の建物を移したものである。本寺の伝地蔵菩薩立像について、関係する文献が残っておらず、何時頃から奉られるようになったのかは不明である。
本像は現在泰平寺本堂に奉られている。総じて温雅な作風で、衣文線をほとんど刻出せず、大きく面的な抑揚のみで表現する点はこの像の大きな特徴といえる。平安時代後期頃の作と考えられ、地蔵菩薩ではなく僧形神像の可能性が高いと指摘されている。保存状態もよく京丹後市内のみならず近隣でも類例を見ない像として貴重なものといえる。 像高87.8センチメートル

(泰平寺所有)

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更新日:2018年03月27日