デジタルミュージアムC25全徳寺木造阿弥陀如来坐像

全徳寺木造阿弥陀如来坐像

ぜんとくじもくぞうあみだにょらいざぞう

全徳寺木造阿弥陀如来坐像の写真

全徳寺木造阿弥陀如来坐像 京丹後市指定文化財

鱒留(ますどめ)の全徳寺には、木造阿弥陀仏如来坐像(平安時代)がある。本寺の客仏として祀られる像で、定印(じょういん)を結ぶ一材製の両手先は右前膊部とともに後補だが、当初から阿弥陀如来像として造立されたと考えられる。平安時代後期における和様に則る作例で、頭躰各部の均衡がよく、目鼻立ちは端正で、衣には浅い襞(ひだ)を整え、穏やかなまとまりのある像である。量感と張りのあるモデリング、面貌に自然味が加わっているところからみて、製作は平安時代末期か鎌倉時代に入るのではないかと推測される。像の表面は布貼(ぬのばり)、肉身漆箔(しっぱく)、衣部古色仕上げとなるが、全て後補(こうほ)である。像高88.8センチメートル

(全徳寺所有)

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更新日:2018年03月27日