デジタルミュージアムC29上山寺十一面観音菩薩立像
上山寺十一面観音菩薩立像
じょうさんじじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう
本像は宝永四年(1707年)宮津城主奥平修理の寄進になる宮殿に納められており、内刳(うちぐり)のまったくない一木造(いちぼくづくり)で現状は古色を呈するが、一部に後補の痕をとどめる。左手に水瓶(すいびょう)を持ち、右手を垂下する通形の像で、その彫りは素朴で稚拙な感がある。特に頭部の小面や裳(もすそ)の折り返し、天衣(てんい)などは細かい彫りを見せず、単調な造形になる。後補部分も多く見受けられるが、平安時代後期の製作と思われ、上山寺の古い歴史を物語るものとして重要である。
(上山寺所有・古代の里資料館寄託)
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更新日:2018年03月27日