デジタルミュージアムC36万休院茶壷
万休院茶壷
ばんきゅういんちゃつぼ
灰色素地でやや大形の四耳付、室町時代に瀬戸の基準作として注目すべきもの。古瀬戸のおこりについては次のように伝えられる。曹洞宗の開祖道元禅師が貞応2年(1223)仏道を求めて宋に渡った時、道元に従って彼の地に渡った人に加藤四郎左衛門景正がいた。彼は滞宋6年、作陶の法を学び帰国して後、詰所で窯を築いたが、仁治3年(1242)瀬戸の祖母懐に落ちついて瀬戸窯を開き、古瀬戸の焼成に成功した。瀬戸ではその後彼を陶祖とあがめている。この壷もその古瀬戸であり「享禄四月下旬祖母懐」と箆書きの銘がみられる。
(万休院所有)
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更新日:2018年03月27日