デジタルミュージアムC39上山寺宝篋印塔
上山寺宝篋印塔
じょうさんじほうきょういんとう
宝篋印塔の名は、その塔身に「宝篋印陀羅尼経」を納めたことに由来するが、上山寺にはほぼ完形の二基が現存する。一基は、総高202センチメートル、塔身に蓮台付の月輪をあらわし、その中に四仏の種子を陰刻する。基壇には格狭間を画し、その中に蓮華を浮彫りする。「永徳元(1381)年大願主結衆十三人」の刻銘がある。他の一基は、総高60センチメートル、塔身の仕様は類似し、さらに笠の隅飾りにも月輪内の種子をあらわす。基壇は格狭間を画すのみで、左右の刻銘は「永禄九(1567)年八月日敬白」とある。本町には他にも優れた宝篋印塔が多いが、造形的にもまた時代的に明確な点でも、代表的な秀品といえよう。
(上山寺所有)
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更新日:2018年03月27日