湯舟坂2号墳出土品の保存修理事業を実施中

湯舟坂2号墳出土品
(奈良文化財研究所 栗山雅夫撮影)
湯舟坂2号墳(京丹後市久美浜町須田)は、昭和56(1981)年に久美浜町教育委員会が発掘調査を実施し、金銅装双龍環頭大刀を中心に多くの金属製品や土器類などの副葬品が出土しました。これらの出土品は、全国的にも極めて貴重な資料群であり、昭和58(1983)年6月6日に一括して国の重要文化財に指定されました。
現在、発掘当初の出土品保存処理から約40年が経過する中で、金属製品に接合・補填部の脆弱なものや一部破損しているもの等を確認しています。そのため、資料の修理を施すとともに、その保管方法についてもより適切なものに改善を行うため、保存修理事業を行っています。
この事業は、文化庁の「重要文化財(建造物・美術工芸品)修理、防災、公開活用事業」を活用して実施しています。
事業の概要
事業対象資料
国指定重要文化財「丹後湯舟坂二号墳出土品」
全体事業期間
令和4年度から令和7年度までの4か年(予定)
保存修理の実施内容
令和4(2022)年度
修理対象資料のX線写真撮影や当初保存処理写真との照合など、処理前調査を実施しました。また、資料を収める新規保管箱の設計を行いました。

第1回修理検討会のようす(令和5年1月17日)
公益財団法人元興寺文化財研究所提供

第2回修理検討会のようす(令和5年3月16日)
公益財団法人元興寺文化財研究所提供
令和5(2023)年度
修理対象資料の接合・補填・補彩など保存修理を施すとともに、資料を収めるための安定台の作成を一部実施しました。
また、安定台作製にあたって湯舟坂2号墳出土品の指定員数の確認作業を実施しました。

員数検討会のようす(令和5年10月17日)

第2回修理検討会のようす(令和6年3月19日)
公益財団法人元興寺文化財研究所提供
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教育委員会事務局 文化財保存活用課
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京都府京丹後市大宮町口大野226番地(大宮庁舎)
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更新日:2024年03月29日