発掘調査概要報告_須田平野古墳
須田平野古墳の調査を紹介します
令和6年9月28日実施
令和6年度、京丹後市教育委員会と京都府立大学文学部考古学研究室では、昨年度に引き続き須田平野古墳の発掘調査を実施しました。今回は改めて墳丘や周溝の形状、墳丘南東側の須恵器散布地の性格を確認するとともに、横穴式石室の構造や規模を明らかにすることを主な目的として調査を行いました。
令和5年9月30日実施
京丹後市教育委員会と京都府立大学文学部考古学研究室では、令和2年度より京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)などの採択を得ながら、久美浜町須田区や関係各機関とともに、湯舟坂2号墳(府史跡)とその出土品(国重要文化財)の学術的価値を再評価し、周辺の古墳をはじめとする文化財を地域資源化していく試み(湯舟坂プロジェクト)を推進しております。その一環で、湯舟坂2号墳に先行する大型石室墳である須田平野古墳の墳丘形態や規模などを知ることを目的に発掘調査を実施しました。
調査の結果、墳丘の盛土をはじめ、墳丘裾部や周溝を確認することができました。また、古墳の南東側からは須恵器が多く出土しています。
小学生版「須田平野古墳の発掘調査でわかったこと」
京都府立大学文学部考古学研究室は、湯舟坂プロジェクトの一環で、令和5年9月より京丹後市立高龍小学校で学生による連携プログラムを実施してきました。これは、5年生を対象に、学生の授業を通して地域の文化遺産の魅力について学んでもらう企画です。須田平野古墳の発掘調査中であった9月25日には、5年生を現地に招き、学生が実際に案内をしました。
12月6日には、連携プログラムの締めくくりとなる授業を、学生が高龍小学校で実施しました。授業では、今年度の須田平野古墳の発掘調査成果の話に、5年生は熱心に聞き入っていました。この授業のために学生が作成した解説シートを、ここから見ることができます。
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更新日:2024年10月17日