プログラム2 羊経営×いちごづくり×電気設備 から学ぶ

今回は福知山市にある「WELLZ UNITED」さんを訪ねました!

本業である電気設備(井上株式会社)分野で社会や暮らしを支える傍ら、廃校を活用した施設(THE 610BASE)でいちご農業やクラフトビールづくりなど一見全くの畑違いに思える分野にも取り組んでいる会社です。これを聞くだけで「なぜ?」という興味が湧いてきますし、「地域ならでは」「自分ならでは」の活動を目指す参加者にとっての『気付き』がふんだんに散らばっている予感がします。

舞台は「旧・中六人部小学校(1873年開校)」

奇跡の復活劇を支えたのは、決して揺るがない「軸=未来へのVISION」

代表取締役の井上さんをはじめここで働く人たちの表情を見ていると、これまで順風満帆にやってこられたように感じますが、決してそんなことはありません。むしろその逆で、事業を継承された当時は絶望的ともいえる状況だったそうです。ただ、どん底状態だったからこそ「これから何のためにやっていくのか?」「自分はどんな行動をしたいのか?」そんな根源的なことを改めて見つめ直し、言語化することから再スタートされました。長期VISIONのスローガンとして掲げるのは『Smile up Spiral』。お客さんやお取引先さん、地域の人びと、そしてここで働く社員さん、関わるすべての人びとを笑顔=しあわせにするんだというのが、行動の指針になっています。この明確な指針に沿った行動が、自身のそして周りの人のしあわせに繋がる実感があるからこそ、ここで働く人たちは「自主的に」そして「果敢に」チャレンジを続けています。だから、みなさん笑顔だったんです。

今後もたくさんの新しいチャレンジが形になっていく予定です!

代表取締役の井上さん、ブレない信念の持ち主です

いちごハウスにて・・・いちごへの愛を感じます

「やりたいことを口にできる」「まずチャレンジする」、そんな環境がここにはあります

ビール

高いハードル(クラフトビール醸造)を超える原動力もやはり「楽しさ」

旧校長室でつくられるビールはどんな味なんだろう…

伝えること、巻き込むこと、やっぱりそれが大事!

今回訪れた拠点【THE 610 BASE】は、社員さんだけでなく、たくさんの人たちの「共感」「協力」「アイデア」が混ざり合うことで、今があり、そしてこれから更にわくわくする未来に進んでいこうとされています。とりわけ、145年もの間この場所(自分たちの学校)を愛してきた地域の人たちの協力無しには今の姿はなかったんだと思います。まずは自分たちが楽しむこと、思い切って飛び込むこと、学ぼうとする素直さとひたむきさ、そんなものが共感に繋がったように思います。シンプルに「楽しさ」は伝染していくんだと。

X Design Campの参加者のみなさんも、こんなふうに自分たちの想いを伝え、共感してもらい、多くの人を巻き込んでいくことがいかに大切か…自身の活動への大きなヒントを得られたのではないかと思います。

自身の活動にも活きる「刺激」があったようです…

ランチタイムにも質問は止まりません

さぁ、ここからX Design Campも後半に突入していきます!

さて、いよいよ次回からは「伝え方」を学んでいきます。

最後に、今回の訪問を通じて思い出した話があります。「Culture」という言葉はラテン語の「Colere(土地を耕す)」に由来していて、英語で「心を耕す」という意味で使われるようになり、そこから文化・教養を意味するようになった…という話。ここで起こっていることは、まさにこれで、農業(土地を耕す)を起点とした様々な体験を通じて、心を耕し、人生を豊かにし、それがこの土地の文化になり、ここで暮らす人たちの教養に発展していくんだと感じました。

最後はいつものポーズで

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更新日:2023年08月30日