市内観光業の窮状について国に要望(2月10日)

要望の内容

令和3年2月10日

内閣総理大臣 菅  義偉 様

国土交通大臣 赤羽 一嘉 様

京都府京丹後市長 中山 泰

観光業及び観光事業者支援に関する緊急要望について

 日頃は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策(以下「コロナ対策」という。)及び一日も早いコロナ禍収束に向け、誠心誠意、献身的にご尽力賜っておりますこと、心より深く感謝を申し上げます。

 京丹後市におきましては、観光業が市内基幹産業の大きな一角を占め、広く市民の生活を支えてくれています。特に、冬の観光シーズンは、カニ関連ツアーなどの重点期で、一年のうち突出して大きな稼ぎどきです。

しかしながら、昨年末から今年にかけてのシーズンでは、GoToトラベルの昨年末の停止以降、とりわけ本年初の緊急事態宣言の影響も加わり、1月以降のキャンセルが大多数に及び、このままでは、観光業界への影響は深刻至大で、その経済的、社会的打撃、ひいては生業、生活の存続・維持への影響も計り知れません。

他方で、医療の崩壊を防ぎ、市民の命を守ることが第一であり、このため、コロナ対策を引き続きしっかりと徹底し、本格的な収束につなげることが何より重要であることは、とりわけ高齢者施設を中心にクラスターが相次いだ本市として、勿論いうまでもありません。市民の命を守るためには、コロナ対策の徹底、または生業・生活の存続・維持のいずれが欠けても、致命的であります。

つきましては、コロナ対策の徹底を前提に、観光業及び観光事業者を中心とした喫緊の御支援について、下記のとおり要望いたしますので、内容及び趣旨をお汲み取りいただき、市民の命と生活をしっかりと守るため、ぜひ実現してくださいますよう、心より強くお願いを申し上げます。

1 余儀ない事情により壊滅的な影響を受けている観光業界、その関連取引業界などに対して、災害対策の考え方に準じ、事業者の規模や対前年同期比利益などの指標に沿って、各種の本格的な支援策をしっかりと講ずること。

(理由)感染防止対策の徹底や緊急事態宣言等による外出自粛、GoTo事業の停止により、観光業界は特に冬シーズン、壊滅的な影響を受け、余儀ない事情により被害を被り受ける構造としての意味で、“経済災害”的実相に直面している(コロナ対策の徹底は社会的に欠かせないものであり、勿論そのこと自体を否定しているものでは毛頭ありません。“余儀なく影響を受ける”構造に着目して言及しているもの。)。とりわけ、本市のように観光業の実態が年間の中でも大きく冬季に依存している地域では、その産業や生活の存立に多大な影響を来すものであり、事業規模や対前年同期の指標に沿ったしっかりとした支援が欠かせない。

2 GoToトラベル事業の再開について、全国一律的な再開のタイミングのみで判断するのではなく、コロナ対策の確保・徹底を条件・大前提に、個別地域ごとのコロナ対策・感染収束状況などに応じ、また、旅行者側、到着地側などの当該対策・状況もしくは条件などを基準・前提として、慎重かつ適切・機動的に、各都道府県さらには個別の市町村ごとに再開の判断を実施すること。

(理由)医療・保健行政は基本的には都道府県単位(または保健所関係は政令市・中核市等)で行われる一方で、観光実態・基礎行政やコロナ感染状況は、個別の市町村単位で大きく異なる。このため、GoTo事業の地域社会への影響及びそのコロナ感染対策への波及は、個別の市町村ごとに大きく異なるとともに、他市町村への影響も遮断できるため(例:観光業に依存しない地域では、事業実施の有無は市内産業の帰すうにはほぼ関係ないし、他地域間での人の移動は自地域の感染に基本的に影響しないなど。)、GoTo事業の停止・再開については、個別都道府県ごとはもとより、個別地域ごと(例:京都府南部地域、京都府北部地域など)の状況に応じて判断すべきである。

以上

GOTO再開等への緊急要望

和泉洋人内閣総理大臣補佐官に要望書を直接手渡す様子

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更新日:2021年02月19日