京丹後市地域公共交通計画

京丹後市地域公共交通計画(令和6年3月策定)

計画作成の背景と目的

 本市の公共交通は、平成18年度から実施している上限200円バスによりバスの利用者は以前と比較して増加していますが、公共交通全体でみると人口減少、特に少子化による高校生の減少や自動車の普及、高速道路の延伸、新型コロナウイルス感染症の影響による観光需要の落ち込みに伴い利用者が減少し、財政負担が増加するなど、確保維持が厳しい環境となっています。

 また、タクシー事業者が撤退した丹後町では、平成28年度から地域主体の交通空白地有償運送など、地域ニーズに合わせた交通形態へのシフトや、バス運転士などの人材不足による丹海バス路線の再編など、このような動きの中、「第2次京丹後市総合計画基本計画」において、「通院や通学、買い物などの日常生活や観光などの移動目的が達成できるよう、公共交通の充実を図る」ことを掲げています。

 国においては、令和2年11月に「持続可能な運送サービスの提供の確保に資する取組を推進するための地域公共交通の活性化及び再生に関する法律等の一部を改正する法律」が施行され、「地域が自らデザインする地域の交通」、「地域の移動ニーズにきめ細かく対応できるメニューの充実」、「交通インフラに対する支援の充実」等が示されました。この中で、「地域公共交通計画」の作成が地方公共団体の努力義務となりました。

 京丹後市では、将来においても不可欠なインフラとなる公共交通を、多様な移動ニーズに対応しながら持続可能なものとするため、市全体の交通のあり方について整理し、中長期的なビジョンを持って施策展開を行う、「京丹後市地域公共交通計画」を策定します。

計画策定のねらい

 本市内の公共交通機関は、運転免許証を持たない学生や高齢者をはじめ地域住民の日常生活を支える移動手段としてだけでなく、地域の活性化の大切な要素である「人の交流」のための重要な資源となっていますが、人口の減少等により利用者の減少が続いており、今後も経営環境は厳しさを増すことが想定されます。令和3年度に京丹後市を含めた京都府北部の5市2町において策定した「京都府北部地域連携都市圏公共交通計画」では、主に広域的かつ幹線的な公共交通及びそれに接続する支線的な公共交通(移動手段)について、将来にわたって持続可能なものにすることとしており、この計画とともに、京丹後市地域公共交通計画を策定し、京丹後市においても基幹交通を守りながら、接続する二次交通を含め、市全体の交通のあり方を考え、公共交通を持続可能なものとします。

計画期間

令和6年度から令和10年までの5年間

対象地域

本市全域とします。

基本方針・目指すべき将来像

地域自らデザインする便利で持続可能な公共交通

目指すべき将来像の実現に向けた3つの施策目標

1.だれでも快適に移動できる公共交通ネットワークの構築

2.乗って楽しい公共交通の実現

3.移動総量が高まる公共交通の実現

この記事に関するお問い合わせ先

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更新日:2024年05月27日