久美浜町竹藤の気張るファーマー(きょうたんご米気張るファーマー通信Vol.12)

Vol.12 農事組合法人アグリ竹藤(久美浜町竹藤)

農業法人設立は未来への種まき

  「農業法人設立は我が集落の未来への種まきである。集落の農地を守る為には、組織的な農業経営が必要である」との思いから、森本賢一郎さん(現農事組合法人アグリ竹藤代表)は平成24年に農業法人の話を地区の農家に持ちかけた。しかし、否定的な意見が続出し法人化はあきらめかけていた。

 しかし、そんな中で徐々に賛同する方が増えていき、平成27年度に森本さんを代表として、「農事組合法人アグリ竹藤」(以下、「アグリ竹藤」)が立ち上がった。

 今では、竹藤地区のほとんどの農地を耕作しており、地域の農地を守る担い手であるとともに、地域の活性化に貢献している。

 

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若手のメンバーが中心となり、稲刈り作業を行う

昭和天皇の大嘗祭に献上された竹藤の米

 アグリ竹藤で栽培している主食用米のコシヒカリは、すべて特別栽培米でこだわって作られている。竹藤地区は谷間で朝と晩の気温差があり日当たりが良く、鉄分(ミネラル)をたっぷり含んだ土、さらには女布の権現山で磨かれた澄んだ湧き水があるので、白くてとてもおいしいお米ができるのだという。その竹藤地区で育った米は「昭和天皇の大嘗祭に献上されたという歴史がある」と森本さんは話す。

 また、アグリ竹藤は生八つ橋で有名な銘菓「おたべ」を作る米として、多くのコシヒカリを出荷している。

 大阪をはじめ関西圏でも口コミで評判が広まり、アグリ竹藤の米の定期購入を続けている方もおり、地区内外で多くの人に食べられて愛されているお米だと感じた。

 今春には2合の米袋に詰めたお米を試験的に販売し始めた。1袋2合入りなのでお米を炊く際に計量をせずに炊くこともできる。保存も便利で使い勝手が良いということで、地域の方からもとても評判がいいそうだ。今冬からは本格的に販売を始める予定である。

 

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アグリ竹藤の独自ロゴをつけて販売しているお米

農事組合法人アグリ竹藤のこれから

 アグリ竹藤では、「竹藤米オーナー・プロジェクト」を行っており、この取り組みは、アグリ竹藤が耕作している田んぼを区画単位で年間契約してもらうものだ。オーナーになった方は契約した田んぼで田植え・稲刈り体験に参加することができ、都会の方にも人気がある。このように、農業を通じて多くの方と触れ合える場づくりにも力を入れている。

 安心安全でおいしいお米。アグリ竹藤のこれからの取り組みと更なる発展に目が離せない。

 

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竹藤米オーナー・プロジェクトのメンバー

 

(気張るファーマー通信編集部 矢野)

取材日:令和2年11月11日

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更新日:2020年11月24日