観光客の皆さまと一緒に海岸保護活動を実施しています

 美しい景観が続く京丹後市の海岸線は、山陰海岸国立公園や丹後天橋立大江山国定公園に指定されています。また、京丹後市の東端「経ヶ岬」から鳥取市の西端までの東西約120kmは、「山陰海岸世界ジオパーク」としてユネスコから認定されています。

 鳴砂の浜、関西屈指のロングビーチ、白砂青松の浜辺など、白い砂浜と透明度の高い海は、四季を通じて様々な表情を見せてくれます。

 第4次京丹後市観光振興計画に掲げる「観光SDGs」の一環として、「SDGs未来都市」にも認定された京丹後市では、美しい地域環境を次世代につなぐため、海岸保全やジオサイトの活用に向けた取組を行っています。

未来earthクリーン事業

 「海」を通じて、観光客(訪れる側)と観光地(受け入れる側)が価値観を共有し、美しい地域環境を次世代につなぐ持続可能な「SDGs観光」を推進する事業です。汗をかくことの爽快感と、社会貢献の達成感が旅の思い出となり、再度訪れたいと思える観光地づくりを目的に、お宿と一緒に進めています。

TSUNAGUロゴマーク

海洋プラで再生したカラビナ(固定具)をデザインしたTSUNAGUロゴマーク

カラビナの6色は、京丹後市の6町(峰山町、大宮町、網野町、丹後町、弥栄町、久美浜町)をイメージしています。海のある町(網野町、丹後町、久美浜町)から、海に隣接していない町(峰山町、大宮町、弥栄町)にも海岸保全活動を広め、市全域ひいては他地域の方と一丸となって海岸保全に取り組みたい、そんな思いが込められています。

TSUNAGUロゴマーク宿からあなたへ、そして未来へ

事業実績

 令和4年度以降、TSUNAGUロゴマーク入りの手袋やミニのぼりを作成し、市内海岸清掃ボランティア参加者や、京丹後 宿 おかみさんの会、教育機関での海岸清掃活動時に配布しました。

TSUNAGUロゴ入り手袋

TSUNAGUロゴマーク入り手袋

TSUNAGUミニのぼり

TSUNAGUミニのぼり

日本一の砂浜海岸づくり実行推進会議

 「日本一の砂浜海岸づくり実行推進会議」では、山陰海岸ユネスコ世界ジオパークに認定されている京丹後の砂浜海岸の保全を行い、最大限に活用し、年中にぎわう日本一の浜辺づくりを目指して取り組んでいます。

日本一の砂浜海岸づくり実行推進会議 構成団体(順不同)

NPO法人日本ビーチ文化振興協会、京都府丹後広域振興局、京都府丹後土木事務所、環境省近畿地方環境事務所竹野自然保護官事務所、京丹後市商工会、京丹後市女性連絡協議会、京丹後市観光公社、一般社団法人京丹後市スポーツ協会、京丹後市文化協会、京丹後市社会福祉協議会、京都府漁業協同組合、一般社団法人京丹後青年会議所、京丹後 宿 おかみさんの会、丹後機械工業協同組合、丹後織物工業組合、株式会社京都銀行峰山支店、京都北都信用金庫峰山中央支店、マリンレスキュー網野、琴引浜の鳴り砂を守る会、森本村づくり委員会、NPO法人まちづくりサポートセンター、NPO法人京丹後コミュニティ放送、京丹後市区長連絡協議会、間人区、上野自治区、北大路区、掛津区、浜詰区、湊宮区、大向区、京丹後市、京丹後市教育委員会

京丹後市ビーチ一斉クリーン作戦

 「日本一の砂浜海岸づくり実行推進会議」の取組の一環として、毎年市民ボランティアによる「ビーチ一斉クリーン作戦」を実施しています。

 令和5年6月25日(日曜日)は、久美浜町の箱石海岸で「ビーチ一斉クリーン作戦」を実施しました。当日は地域住民や地元企業など、約300人が参加されました。2時間で土のう袋(1トン)10袋分のゴミを回収。天候にも恵まれ、たくさん汗を流し、綺麗になった砂浜を眺める参加者たちの顔には、自然と笑みがこぼれました。

 令和6年度は、6月23日(日曜日)にビーチ一斉クリーン作戦の開催を予定していましたが、雷注意報発令のため中止となりました。

京丹後市ビーチ一斉クリーン作戦(2023)チラシ(PDFファイル:925.1KB)

京丹後市ビーチ一斉クリーン作戦(2024)チラシ(PDFファイル:2.1MB)

ビーチ一斉クリーン作戦チラシ

京丹後市ビーチ一斉クリーン作戦チラシ

ビーチ一斉クリーン作戦の様子

京丹後市ビーチ一斉クリーン作戦の様子

海岸清掃セミナー

 海岸ゴミの漂着状況は、地形・地質・気象条件などによって異なります。参加人数や年代、現場の状況等に応じて、楽しみながら効率よく実施できる海岸清掃の方法を学ぶセミナーです。

 15もの特徴あるビーチをもち、長年、多くの人の手により保全を続けてきた京丹後ならではの「海岸清掃・出前講座」です。

 セミナー受講者からは、「改めて海岸漂着ゴミについて知ることも多く、勉強になった」「今後の清掃活動にも活かしていきたい」といった声をいただきました。

 詳細はこちらをご覧ください。

海岸清掃セミナー実施の様子

海岸清掃セミナー実施の様子

ワンハンドビーチクリーン

 京丹後市の美しいビーチを、地域と訪れた海水浴客の皆さまが一緒になって保全する取組です。

 「半径1メートル。あなたの手で『豊かな海』を未来に。」を合言葉に、市内の海水浴場を訪れた方に、約10分間片手(ワンハンド)で拾える海岸漂着ごみを回収していただく「ワンハンドビーチクリーン」を実施しています。

 令和4年度に、浜詰・夕日ヶ浦海岸が独自で実施し、多くの方から賛同や好評を得たため、令和5年度から市内全海水浴場にエリアを広げ実施しています。「いい取り組みだね」と声をかけていただいた方、お子様と一緒に楽しく取り組んでくださったご家族など、皆さまの沢山のご協力のおかげで、未来の美しい海につながっています。

 海で楽しく遊びながら、海に感謝の気持ちをもって小さなことから始めてみませんか?

京丹後市ジオパーク最大活用会議

京丹後市ジオパーク最大活用会議について

 山陰海岸ユネスコ世界ジオパークをより市域活性化のために活用すべく、令和2年10月、新たに「京丹後市ジオパーク最大活用会議(通称:ジオ活会議)」を発足しました。

 ジオ活会議では、ジオツーリズム、ジオアクティビティのほか、ジオ特産品・メニュー等の開発に向けた事業者等への取組支援を行います。それぞれの活動テーマごとに、各分野の専門家、達人、名人に「協力委員」としてご協力いただき、ジオパークの活性化につながる取組を行っています。

京丹後市ジオパーク最大活用会議のロゴマーク

京丹後市ジオパーク最大活用会議のロゴマーク

ジオ活会議構成員(順不同)

京丹後市観光公社、京丹後市商工会、山陰海岸ジオパーク推進協議会、NPO法人まちづくりサポートセンター、琴引浜の鳴り砂を守る会、京都府丹後広域振興局、京丹後市、京丹後市教育委員会

過去の取組内容(一例紹介)

ジオサイト「オーロラ岩」の看板設置

 山陰海岸ジオパークのジオサイトのひとつである「オーロラ岩」。オーロラがたなびくかのような幻想的な模様が刻まれたこの崖は、丹後町上野の高嶋海水浴場の砂浜にあります。オーロラ岩の模様は、火山活動によって形成されたデイサイトと呼ばれる岩石からできており、ドロドロのマグマや、溢れ出る溶岩が冷え固まる過程で、その流れや鉱物成分の違い等によってこのような複雑で美しい模様が形成されました。現代の丹後半島に活火山はありませんが、かつてはあちこちで火山噴火があったことを示す貴重な地質遺産のひとつです。

ぜひ皆さまも、ジオサイト「オーロラ岩」を見に出かけてみてください。

看板「オーロラ岩と高嶋」

看板「オーロラ岩と高嶋」(令和4年度設置)

広報京丹後2023年6月号から抜粋

ジオサイト「ラバーズロック」の活用に向けて

 丹後町上野の高嶋海水浴場の奥には、ハート型に見える奇岩があります。

 令和2年度にジオ活会議で現地調査を行い、「ハート型に見える空洞が映えスポットになれば最高」ということから、ジオサイト「ラバーズロック」と名付けました。

 新ジオサイト「ラバーズロック」は、海からしか行くことができないため、「ジオパーク+海の京都」の象徴的な場所として活用すべく、SUPモニタリングを実施し、商品化に向けた検討を行っています。

SUPモニタリングの様子

SUPモニタリングの様子

ジオサイト「ラバーズロック」

ハート型に見えるジオサイト「ラバーズロック」

ジオ・トレッキングツアー

 「ジオ・トレッキングツアー」では、ユネスコ世界認定を受けている山陰海岸ジオパークの自然景観を観察しながらウォーキングする「京丹後縦断トレイル」と、山頂から海岸線や街並みを見渡せる「京丹後五名山トレイル」を実施しています。

 ガイドさんからの説明を聞きながら、奇岩、断崖絶壁の絶景など多様な海岸地形を眺め、お昼には地元食材が詰まったお弁当を味わいます。そして、疲れた身体を癒してくれる日帰り温泉を楽しんでいただけます。

ジオトレイル
ジオトレイル
ジオトレイル
ジオトレイル

はだしのコンサート~あなたの拾ったゴミが入場券~

はだしのコンサート 復活への道

 はだしで歩けるきれいな砂浜で、自然が奏でる鳴き砂の音と人が奏でる音楽を楽しむ「はだしのコンサート」が開催されます。

 自然環境の保全を考え、歩み続けていくために、そして、未来を生きる子ども達に、はだしで歩け、音を奏で楽しめる砂浜をつなぐため、また、美しい日本の自然を愛でることができるよう持続可能な活動を模索します。

はだしのコンサート2024 Connect Future Children~この景色を未来の子供たちへ~

はだしのコンサート2024

はだしのコンサート2024

日程:令和6年9月8日(日曜日)

時間:11時から15時まで

場所:琴引浜鳴き砂文化館

主催:はだしのコンサート実行委員会

 

 あなたの拾ったゴミが入場券です。過去3回に実施されたクリーンアップに参加すると、はだしのコンサートの入場券がもらえます。

 ただし、コンサート当日のクリーンアップや身近な場でのクリーンアップもご入場いただけます。

Cleanup

ビーチ清掃

& Study

ICC調査(ゴミ分別)

令和6年6月2日(日曜日)9時~11時

& Hula

フラダンス鑑賞

令和6年7月7日(日曜日)17時30分~18時30分

& Twinpole Exwecise

ツインポールエクササイズ

令和6年8月12日(日曜日)17時30分~18時30分

 

過去のはだしのコンサート

「貴方の拾ったゴミが入場券」が合言葉!

琴引浜で自らが拾った海岸漂着ごみがチケットとなり、コンサートに参加できます。

 

 令和5年6月4日、28回目となる「はだしのコンサート2023」がファイナルコンサートとして開催されました。

 世界の海で問題となっている「マイクロプラスチックごみ」に焦点を当て、多くの方へその存在と脅威を琴引浜から世界へ発信すること。また、重油流出事故の教訓に学び、これまで続けられてきた琴引浜の保全・活用の軌跡を、未来を生きる若人に伝えることを目的としたコンサートです。

28thはだしのコンサート2023"The Final"~貴方の拾ったゴミが入場券~

 「28thはだしのコンサート」では、秋人さん、ACEさん、アルケミストさん、野田順子さん、伊藤直樹さん、和太鼓ドンさんなど、多くのアーティストさんが参加。参加アーティストの皆さんも、自然環境への想いを歌に乗せ、素敵な歌声が会場に響きました。

 イベント会場は、飲食店やフリーマーケット、海ごみを利用したグッズなどの出店が並び、ステージ上では、アーティストらによる曲の披露やトークイベントが行われコンサートは大盛況。フィナーレには、京丹後市立島津小学校の子どもたちが「琴引浜によせて」を合唱し、環境保全のメッセージを発表しました。

市立島津小学校の生徒による合唱

市立島津小学校の生徒による合唱

府立丹後緑風高校ボランティア部

府立丹後緑風高校ボランティア部

朝9時から実施したビーチクリーンには、約1,200人が参加しました。京都府立丹後緑風高校のボランティア部のみなさんが運営し、来場者を清掃場所まで誘導しました。3時間でおよそ2万個のプラスチックごみを回収し、集められた海岸漂着ごみは、ボランティア部の皆さんが一つ一つ手作業でボードに貼付け、その成果を報告しました。

広報京丹後で山陰海岸ジオパークをPR

 京丹後市の広報誌「広報京丹後」では、京丹後市の皆さまに、山陰海岸ジオパークを身近なものに感じていただけるよう、山陰海岸ジオパークの歴史や特徴、おすすめの観光スポット、また、ジオパークを支えている地域の皆さまの活動を紹介しています。

 過去の掲載記事は、京丹後市ホームぺージからご覧いただけます。

この記事に関するお問い合わせ先

商工観光部 観光振興課
〒629-3101
京都府京丹後市網野町網野385番地の1(ら・ぽーと)
電話番号:0772-69-0450 ファックス:0772-72-2030
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更新日:2024年12月17日