平成17年度バランスシート・行政コスト計算書

平成17年度 京丹後市バランスシート・行政コスト計算書の作成と分析

バランスシート・行政コスト計算書

現在地方公共団体が採用する会計は「現金主義・単式簿記」を基本としています。しかし、近年「発生主義・複式簿記」を基本とする企業会計的手法を導入する動きが広がっています。これは、現金の流れやその使途を明らかにすることを主眼とする現在の地方公共団体の会計制度では、現金以外の資産や負債の情報が蓄積されず、正確なコスト把握ができないなどの問題点が指摘されていることによります。

このような問題点を補い、より効率的な行財政運営を目指すため、総務省の「地方公共団体の総合的な財政分析に関する調査研究会報告書」において平成12年に「バランスシート」、平成13年に「行政コスト計算書」の作成に関する統一的な作成指針(以下「総務省方式」とする)が示されました。更に平成17年には「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005」において、市区町村についても普通会計バランスシートの未作成団体にあっては早期に作成するとともに、連結貸借対照表の作成に積極的な取り組みの要請がなされています。

京丹後市においても、この総務省方式に基づき普通会計を対象としたバランスシートと行政コスト計算書を作成しました。

このバランスシートと行政コスト計算書は、資産や負債のストック情報、資産形成につながらない行政サービスのコスト情報を示したもので、従来の「歳入歳出決算書」とは違った形で市の財政状況を説明できる情報となるものです。

それでは、具体的な説明や分析について次の資料にまとめましたのでご覧ください。

バランスシートって何ですか?

バランスシートとは、一般の会社などが決算のときに用いる賃借対照表にあたり、資産と負債を対比させて、ある時点での財政状態を示すものです。バランスシートを作成することで、さまざまな財政分析が可能になります。

これまで、地方自治体の会計制度は、年間の資金の出入り(歳入と歳出)を記録する方法のため、収支は明確になりますが、資産や負債に関する内容が明らかにならないという欠点がありました。バランスシートは、それらの情報を補う手法のひとつとして注目されています。

※普通会計の決算に基づき作成しています。

行政コスト計算書って何ですか?

地方公共団体の行政活動は、バランスシートで示されるような資産形成につながるものだけではなく、医療費の助成や生活保護に要する費用など資産形成につながらないサービスにかかる費用も大きな比重を占めています。行政コスト計算書はこれらのサービスに要したコストとその財源となる税金や手数料などの収入の関係を明らかにしたものです。発生主義の考え方に基づき、地方公共団体の1年間のトータルコストを把握することができます。

キャッシュ・フロー計算書って何ですか?

キャッシュ・フローとは資金の増加または減少を意味し、地方公共団体1年間の資金の動きを表すものです。基本的には地方公共団体の歳入歳出決算書と同じものですが、一定の行政活動ごとに区分することにより、それぞれの活動における資金の流れを明らかにすることができます。

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更新日:2018年03月27日