B型肝炎

平成28年10月1日から、B型肝炎ワクチンの定期接種が始まりました!!

B型肝炎とは

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によっておこる肝臓の病気ですが、感染力が強く人から人に伝染していきます。

一過性の感染で終わる場合と、ウイルスが排除されずに体内にたまり続け、感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。特に、免疫機能の未熟な乳幼児が感染すると、キャリアの状態になりやすく、将来肝硬変や肝臓がん等命に関わる病気を引き起こすこともあります。

どうやって感染するの?

血液、汗、鼻水、涙などを介して、感染します。
近年、周囲の人から感染する“水平感染”が問題となっています。特に、乳幼児の感染経路は、家庭内の家族からの感染の割合も増えています。

症状は?

急性肝炎は、急激に肝臓の細胞が破壊される劇症肝炎を発症し、意識障害をおこすことがあります。
慢性肝炎は、微熱程度の発熱、全身倦怠感、悪心、嘔吐などの症状がみられ、徐々に黄疸がみられるようになります。黄疸が出現するのは、小児期で10%以下といわれています。
しかし、ほとんど自覚症状がないままに進行し、肝硬変や肝臓がんに移行する危険性があります。

予防は?

ワクチンを接種することで、体の中にB型肝炎ウイルスへの抵抗力(免疫)ができます。
免疫ができることで、一過性の肝炎を予防できるだけではなく、キャリアになることや、まわりの人への感染を防ぐことができます。
*予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって、免疫ができないこともあります。

B型肝炎ワクチンの副反応

接種箇所が赤くなったり、腫れたり、しこりができたり、痛みを感じたりすることがあります。接種したところだけではなく、熱が出たり、刺激に反応しやすくなったりすることがあります。
いつもより機嫌が悪かったり、ぐずったり、眠そうにしたりすることがあります。きわめてまれに、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎などの重い病気にかかることがあるといわれています。
*アナフィラキシーとは、急激なアレルギー反応により、じんましんがでたり、呼吸が苦しくなったりすることがあります。
*急性散在性脳脊髄炎とは、自己免疫(免疫力が強すぎて自分自身の体を攻撃してしまう)により引き起こされる脳や脊髄の病気です。ワクチン接種後の場合は、通常数日から数週間程度で、発熱、頭痛、けいれん、運動障害などの症状がでます。

注意事項

ワクチンの容器に、乾燥天然ゴム(ラテックス)含まれる場合があります。ラテックス過敏症のあるかたは、アレルギー反応があらわれる可能性があります。また、ラテックスと交叉反応のある果物(バナナ・栗・キウイフルーツ、アボカド、メロン等)にアレルギーがある場合は接種医にご相談ください。*ラテックス過敏症とは、天然ゴムの製品に対する即時型の過敏症です。ラテックス性の手袋を使用時にアレルギーがみられた場合に疑います。

*転出後は、発行した予診票は使用できませんので、ご注意ください。

定期接種対象者

定期接種対象者平成28年4月1日以降生まれの0歳児

標準的には、生後2か月から生後8か月までの間に、ワクチンを合計3回接種します。

接種時期の詳細
1回目 生後2月以降に接種します。
2回目 1回目接種から27日以上の間隔をあけます。
3回目 1回目の接種から20~24週の間隔をあけます。
  • 今までに自費で、B型肝炎ワクチンを接種されたことのあるかたは、過剰(3回以上)な接種はできませんので、残りの回数分のみ接種してください。
  • 母子感染予防のために、抗HBs人免疫グロブリンと併用してB型肝炎ワクチンの接種を受ける場合は、健康保険が適応されますので、定期接種の対象外となります。

接種費用

定期接種対象者は無料です。
厚生労働省のホームページ、国立感染症情報センターホームページで、詳しい内容をご覧いただけます。

この記事に関するお問い合わせ先

健康長寿福祉部 健康推進課
〒627-0012
京都府京丹後市峰山町杉谷691番地(福祉事務所)
電話番号:0772-69-0350 ファックス:0772-62-1156
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更新日:2018年03月27日