日本脳炎

日本脳炎とは

日本脳炎はウイルスの感染によっておこる病気ですが、人から直接うつるわけではなく、ブタの中で増えたウイルスを蚊が人へはこびます。
7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。感染者のうち1,000~5,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎のほか髄膜炎や夏風邪様の症状で終わる人もあります。
脳炎にかかった時の死亡率は約15%ですが、神経の後遺症を残す人が約50%あります。
流行は西日本が中心になりますが、ウイルスは北海道など一部を除く日本全体に分布しています。この地域で飼育されているブタでの流行は毎年6月からはじまり10月まで続きますが、この間に80%以上のブタが感染しています。

日本脳炎ワクチン副反応

現在使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンの添付文書によると、「本剤の臨床試験において、生後6月以上90月の小児123例中49例(39.8%)に副反応が認められ、その主なものは発熱(18.7%)、咳嗽(11.4%)、鼻漏(9.8%)、注射部位紅斑(8.9%)であり、これらの副反応のほとんどは接種3日後までにみられた」とされています。
なお、ショック、アナフィラキシー様症状、ADEM(急性散在性髄膜炎)(注釈)、脳症、けいれん、急性血小板減少性紫斑病などの重大な副反応の発生も否定はできません。
(注釈)ADEMとは、一般にウイルス感染後、あるいはワクチン接種後に、まれに発生する脳神経系の病気です。ワクチン接種後の場合は、通常数日から数週間程度で、発熱、頭痛、けいれん、運動障害などの症状がでます。

注意事項

*平成16年に国内において中学生のお子さんが日本脳炎予防接種を受けた後に、ADEM(急性散在性脳脊髄炎)といわれる脳神経系の病気を発症し、平成17年に予防接種の副反応による健康被害であると認定されました。これにより、より慎重を期するために厚生労働省から日本脳炎予防接種の積極的な案内を差し控えるようにとの勧告がありました。(ただし、今までと比べて副反応の発生率が高くなり、新たな種類の副反応が発生したわけではありません。)
平成21年6月別製法(乾燥細胞培養)の日本脳炎ワクチンが発売され、厚生労働省は、22年4月に3歳児への積極的勧奨を実施するよう指導しています。
また、平成22年8月27日に、9歳から13歳未満児への接種(1期3回接種のうち、未接種の回数)と2期(1回)の接種が可能となりました。京丹後市では、3歳になるお子さんに予防接種を勧めるとともに、接種可能な年齢に達した本人または、その保護者が特に希望される場合は、接種可能です。接種を希望される方に予診票を送りますので、子育て支援課(69-0370)までご連絡ください。
平成23年5月より、平成7年6月1日~平成19年4月1日生まれのお子さんは、20歳の誕生日前日まで日本脳炎予防接種(1期初回2回、1期追加、2期の計4回)が可能となりました。対象の方には、個別に通知を行っておりますが、接種回数など詳しくは子育て支援課にお問い合わせください。

*転出後は、発行した予診票は使用できませんので、ご注意ください。

定期接種対象者

定期接種対象者
1期初回 2回接種 生後6月から生後90月に至るまでの間にあるもの(標準的には3歳から4歳)
1期追加 1回接種 1期初回終了後おおむね1年おき、生後90月に至るまでの間(標準的には4歳から5歳)
2期 1回接種 9歳以上13歳未満の者(標準的には9歳から10歳)

接種費用

定期接種対象者は無料です。
厚生労働省のホームページ、国立感染症情報センターホームページで、詳しい内容をご覧いただけます。

この記事に関するお問い合わせ先

こども部 子育て支援課
〒627-0012
京都府京丹後市峰山町杉谷691番地(峰山総合福祉センター)
電話番号:0772-69-0370 ファックス:0772‐62‐1156
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更新日:2024年04月01日