ポリオ
ポリオ(小児マヒ)予防接種
ポリオ予防接種の際の注意事項
ポリオ予防接種は、子どもへの感染と流行を未然に防ぐためにとても重要です。次のことを理解の上、受けてください。
予防接種の必要性
ポリオは、感染者の便に排出されたウイルスが、他の人の口に入ることによって感染します。日本では昭和35年に5,600人以上の患者が報告されましたが、ワクチンの導入により制圧されました。
ポリオウイルスに感染してもほとんどの人は発症しませんが、数百~千人に1人程度の割合で、手や足の麻痺が現れる場合があります。
近年、日本で患者の発生はありませんが、海外では、まだポリオが流行している地域があり、ウイルスが国内に持ち込まれて流行する恐れもあります。
予防接種で免疫(抵抗力)を
平成24年9月より、ポリオ予防接種は、毒性を弱めたウイルスが入った生ワクチンから、皮下注射による不活化ワクチンとなりました。それに伴い、1期初回接種を3回と追加接種の計4回の予防接種が必要となります。
副反応
- 局所の反応:疼痛(ずきずきした痛み)8.1%、紅斑(赤い斑点)66.2%、腫脹(接種部位が腫れる)37.8%
- 全身の反応:37.5度以上の発熱14.9%、傾眠状態(うとうとする)29.7%、易刺激性(ささいな刺激にも反応してしまう)32.4%
- その他:ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)、けいれん(1.4%)が現れる可能性がある
受け方
生後3~90か月(7歳6か月)未満の間に、京丹後市内の各医療機関(委託)にて個別に接種していただきます。
標準的な接種間隔は、1期初回接種については20日~56日までの間隔をおいて3回、追加接種は1期初回接種3回目終了から概ね1年後とされています。
なお、この期間を過ぎた場合でも、生後90か月(7歳半)に至るまでの間であれば、接種ができます。
過去に生ポリオワクチンを受けそびれた方も、対象年齢内であれば、不活化ポリオワクチンの定期接種を受けていただくことが可能ですので、接種されることをおすすめします。
よくある質問
問1.三種混合ワクチン(DPT)の接種を完了していますが、ポリオワクチンの接種が完了していません。どのワクチン製剤で接種を完了させれば良いですか?
(答え)原則として単独の不活化ポリオワクチンを使用してください。
問2.経口生ワクチンを2回接種済みですが、三種混合ワクチン(DPT)の接種が完了していません。どのワクチン製剤で接種すれば良いですか?
(答え)現在、通常の市場での全ての販売会社における三種混合ワクチン(DPT)の販売が終了しているので、四種混合ワクチン(DPT-IPV)を使用してください。
問3.不活化ポリオワクチンを必要回数(4回)接種済みですが、三種混合ワクチン(DPT)の接種が完了していません。どのワクチン製剤で接種すれば良いでしょうか。
(答え)四種混合ワクチン(DPT-IPV)を使用してください。
昭和50年~52年生まれの人へ
昭和50年~52年に生まれた人については、ポリオの免疫を保有している人の割合が、他の年齢層に比べて低いことが厚生労働省の調査で分かりました。
昭和50年から52年に生まれた人は
- ポリオウイルス常在国に渡航されるとき
- お子さんがポリオワクチンを接種するとき
1、2の際に、再度ポリオワクチンの予防接種を受けて頂くことをお勧めします。この場合の予防接種は法律に基づくものでなく、任意の予防接種となるため、費用は自己負担となり、特定の医療機関において実費で接種を受けることになります。
もし、ポリオワクチンの接種により健康被害が生じた場合は、ただちに医師に相談してください。
また、予防接種法に基づくポリオの定期接種によって、経口生ポリオワクチンの接種を受けた家族などに接触し、ポリオウイルスに2次感染した場合、被害救済制度の対象となります。
- この記事に関するお問い合わせ先
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こども部 子育て支援課
〒627-0012
京都府京丹後市峰山町杉谷691番地(峰山総合福祉センター)
電話番号:0772-69-0370 ファックス:0772‐62‐1156
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更新日:2018年03月27日