授乳中の栄養

食事は「何を」「どれだけ」食べるかということとともに、「いつ」「どこで」「誰と」「どのように」食べるかが重要です。
食事を気にしすぎてストレスを感じていると、かえって母乳が出にくくなります。
まずお母さんが楽しく食べることを心がけ、授乳も赤ちゃんとの時間をゆっくり楽しみましょう。

授乳中の食事について

母乳は産後のお母さんの体の回復を早めるほか、赤ちゃんにとっても理想の栄養です。
母乳がしっかり出て、赤ちゃんが上手に飲んでいる時は、お母さんにとってこの上ない幸せな時間です。
ただ、母乳が出ない、赤ちゃんが飲んでくれないなど、母乳にはトラブルもつきものです。
まずは、お母さんがバランス良くしっかりと食事をとることを心がけましょう。
質の良い母乳を出すには脂っこい食品を避ける必要がありますが、油のすべてが悪いわけでなく、必要な油もあります。(必須脂肪酸など)色々な食品をとることで、栄養素をまんべんなくとりましょう。
また、水分補給も食事と同じくらい大切です。冷たい飲み物は避け、お茶やお水などを、こまめに飲むように心がけましょう。

母乳のメリット

  • 免疫学的感染防御作用がある
  • 赤ちゃんにとって最適な栄養成分で、代謝負担が少ない
  • アレルギーを起こしにくい
  • 出産後のお母さんの体の回復を早める
  • お母さんと赤ちゃんのスキンシップ
  • 衛生的、経済的で手間がかからない

授乳中の1日の食事

授乳中は、赤ちゃんの母乳を作るために妊娠時より多くのエネルギーを必要とします。バランス良く、しっかり食べましょう。但し、母乳育児の場合ですので、ミルクの場合は普段と同じ(非妊娠時)食事量を心がけましょう。

授乳中の食事の一例

(朝食)

ご飯・具だくさんみそ汁・トマト・目玉焼き・りんご・ヨーグルト

(昼食)

ご飯・野菜スープ・きゅうりとわかめの酢の物・麻婆豆腐

(間食)

ミックスサンドイッチ・牛乳・ぶどう

(夕食)

ご飯・ほうれん草のおひたし・野菜炒め・魚の塩焼き・みかん

ポイント

  • 一食の献立に、主食、副菜、主菜をとりいれましょう(妊娠期の参考資料リンク)
  • 汁物もとりいれ、水分補給をしましょう
  • 脂っこい料理はできるだけ避け、色々なメニューをとりいれましょう
  • 牛乳・乳製品をとりいれカルシウムをしっかりとりましょう
  • 間食はお菓子ではなく、果物や乳製品、ごはんやパンなどの食品からとるように心がけましょう

母乳のトラブル

母乳が出ないとき・母乳不足

お母さんは食事がしっかり食べられていますか?授乳中は妊娠時よりたくさんのエネルギーを必要とし、食事のバランスも重要になってきます。
また、水分補給も重要ですが、冷たい飲み物はかえって母乳の出を悪くします。食事をしっかりとることで水分補給ができますし、温かい汁物なども献立の中に積極的に取り入れることもポイントになります。
育児用ミルクで育てる時は、しっかり抱いて優しく声掛けをするなど、母子のスキンシップを十分とりましょう。

乳腺がつまる

脂っこい食品は、乳腺がつまる原因になります。
具体的には、菓子パン、チョコレートやケーキ、アイスクリームやフライドポテトなどで、食事より間食に問題があることが多いです。
予防するには、まず3度の食事をバランスよく食べることが重要で、お腹がすいたら、果物や乳製品、おにぎり等を食べると良いでしょう。

よく吐く

赤ちゃんが飲み過ぎたり、お母さんの母乳が出過ぎたり、赤ちゃんとお母さんの母乳のバランスが、最初はうまくいかないことが多いです。
その為、母乳を飲む度に吐き出してしまう赤ちゃんは珍しくありません。
体重の伸びが問題なく、赤ちゃんの機嫌も良いようなら心配せず様子を見て下さい。成長とともに落ち着いてきます。
勢いよく吐いたり、体重の伸びが悪い、母乳を飲んでもすぐに欲しがるようでしたら、小児科を受診して下さい。

食物アレルギーかな?

湿疹が出ても自己判断で食べ物を除去することはやめましょう。不安な場合は必ず医師の診断を受けて下さい。
「念の為」「心配だから」という理由で必要以上に除去する食物を増やさないようにしましょう。

たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう

喫煙は母乳の分泌を妨げます。
また、母親の血液中のニコチン量が多いと母乳を介して赤ちゃんに移行し、嘔吐、下痢、脈拍増加、落ち着きがないなどの症状が現れます。
家族の喫煙による受動喫煙によっても、小児呼吸器疾患や乳幼児突然死症候群の発症頻度が高くなります。

アルコールは母乳の分泌に影響を与えます。
また、アルコールは母乳を通じて赤ちゃんに移行し、多量飲酒が赤ちゃんの成長を抑制します。
妊娠中とあわせて授乳中も、たばこ、お酒は厳禁です。

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更新日:2023年11月20日