認定一覧
市民遺産会議の審議を経て、次のとおり京丹後市市民遺産を認定しております。
認定件数 5件(令和7年3月26日時点)
第2回認定(令和7年3月26日認定)
令和7年3月26日の市民遺産会議において、次の3件が京丹後市市民遺産として認定されました。
認定第3号 丹後最古 俵野廃寺

俵野廃寺(説明看板)
推薦者
俵野区、個人、古代丹波歴史研究所
該当要件
要綱第3条第1項第2号 地域の歴史や文化を象徴しているもの
概要
俵野廃寺は、奈良時代に丹後国分寺が建立されるまでの、現在見つかっている丹後唯一の古代寺院であり、現状、丹後最古の古代寺院と言えます。本寺院のことは、『木津村誌』(S61)やこれを参考に地元住民がまとめた『俵野の歴史』(H16)に詳しく、これらによると古くは大正11年に塔心礎と思われる礎石が見つかっています。推薦者が協力して、令和6年4月17日に説明看板を設置し、さらに俵野ふれあい広場には石碑を設置し令和6年8月4日に除幕式を行うなど、地域が一体となって俵野廃寺の発信に努めています。
認定第4号 河辺村の歴史遺産-大谷地区関係資料-
推薦者
河辺区
該当要件
要綱第3条第1項第2号 地域の歴史や文化を象徴しているもの
概要
大谷地区関係資料は、五榜の掲示(高札)と不動尊講関係資料からなります。大谷地区の概要は、『大谷雑記』(S57)に詳しく、1600年代の中・後期に入植したことが本地区の起源と伝えます(昭和40年離村)。大谷地区関係資料のうち、五榜の掲示は、慶応4年3月に明治新政府の命により各藩が掲示したもので、第一札と第三札が残ります。また、地区には文政5年に興法寺住職が再建した石造不動明王像(大聖不動尊)があり、この関係で、多彩な不動尊講関係資料が残ります。「第三次河辺地域づくり計画」には、地域の遺産を活用していく事を基本理念として掲げるなど、大谷地区関係資料も、河辺村全体で守り伝えていくべき重要な歴史遺産として保存活用が考えられています。

五榜の掲示(高札)

不動尊講関係資料
(左:秋葉明神 中:行者大菩薩 右:不動明王)
認定第5号 湯舟坂古代の丘公園

湯舟坂古代の丘公園
推薦者
須田区
該当要件
要綱第3条第1項第2号 地域の歴史や文化を象徴しているもの
概要
湯舟坂古代の丘公園は、湯舟坂2号墳をはじめ、須田区の貴重な遺産を生かすため、須田ふるさと委員会が主導して、平成20・21年度に須田区住民総出で建設された公園です。主には竪穴住居と高床倉庫を復元しています。周辺には須田平野古墳やユリガ鼻古墳をめぐる散策路もあり、湯舟坂古代の丘公園を中心としたエリアでの活用ができるようになっています。湯舟坂古代の丘公園は地域にとって重要な発信拠点と言えます。年に数回、草刈りや竪穴住居を燻蒸するなど保存を図っているほか、近年は京都府立大学や高龍小学校との連携事業でも調査・学習の拠点として活用の幅を広げています。
第1回認定(令和6年10月8日認定)
令和6年10月8日の市民遺産会議において、次の2件が京丹後市市民遺産として初めて認定されました。
認定第1号 久美浜一区秋祭り

久美浜一区秋祭り
推薦者
久美浜一区自治会
該当要件
要綱第3条第1項第4号 地域の伝統行事として親しまれているもの
概要
久美浜一区で江戸時代から続く収穫に感謝する秋祭りで、太鼓台5台が奉納芸や町内巡行をします。「空のせ」「先高」の演技を奉納するのが大きな特徴です。昭和初期に祭礼太鼓台使用協定が作られて本秋祭りの伝統が保存され続けているとともに、自治会では『久美浜一区秋祭り まつりの歴史』(平成26年10月)を発行し、広報動画も作成・公開するなど、祭りを一層盛り上げる取り組みがされています。
認定第2号 吉沢区有文書および「資料 吉澤村文書」
推薦者
吉澤区
該当要件
要綱第3条第1項第1号イ 京都府文化財保護条例により、指定、登録または選定を受けた文化財
要綱第3条第1項第2号 地域の歴史や文化を象徴しているもの
概要
吉沢区有文書は、近世の庄屋文書や近代の戸長、区文書としてまとまった古文書群で、平成30年3月23日に京都府暫定登録文化財に登録されています。この文書は、過去に地域住民により整理分類された事実も併せて価値が高く、「資料 吉澤村文書」(平成12年2月)が作成されています。吉沢区有文書の原本と併せて「資料 吉澤村文書」は地域にとって大変重要な資産となっています。こうして地域住民の手で記録が残され保存されているとともに、文書の情報をもとに作成した年表を区事務所に掲示するなどの活用が図られています。

吉沢区有文書

資料 吉澤村文書
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更新日:2025年04月02日