京都府初となる労働者協同組合「TANGO CREW’S」が設立、令和6年1月に事業を開始しました。この組合は、京丹後市ふるさと創生職員5人が発起したもので、公務員が発起人となる労働者協同組合は全国初です。

京都府及び京丹後市で初めてとなる労働者協同組合「TANGO CREW’S」が11月に創立され、1月に事業を開始しました。同組合は、京丹後市ふるさと創生職員※1の5人が、副業として、発起人となり設立したもので、公務員が発起人となった労働者協同組合の設立は全国で初めてです。同組合は、社会課題解決の受け皿となるべく、移住者や半官半民の視点を軸に、各自のスキルを融合させて事業に取り組む予定です。

※1【京丹後市ふるさと創生職員】3年間の任期付短時間勤務職員。市外からの移住者を対象に副業が可能な地方公務員として公募を行うもので、多様な人材の活躍、新しい働き方の可能性を拡げ、任期終了後の定住を推進するもの。

1. 組織名称：労働者協同組合TANGO CREW’S（タンゴクルーズ）
2. 代表理事：南 正治
3. 事務所の住所：京都府京丹後市丹後町遠下804番地
4. 届出日：令和6年1月16日
5. 事業内容：商品開発販売、施設管理運営、広告宣伝、企画運営、農林水産観光業、事業継承、移住定住支援など
6. 組合員数：7名(うち発起人は5名)

人口減少や少子高齢化が進む京丹後市では、持続可能な地域づくりに向けて、地域課題の解決を担う人材の発掘や育成、地域活動の収益性（稼ぐ力）の向上が課題となっています。

このような課題を解決するため、令和3年度から、京丹後市では、市民を対象とした研修会や講座の開催、また令和5年度には全国の市町村で初めて同組合の運営を支援する補助制度を創設するなど、全国の市町村に先駆けて労働者協同組合制度の活用を促進してきました。これまで12の団体から個別に相談を受けており、組合設立に向けて伴走支援を行っています。