新型コロナウイルスを跳ね返せ! がんばろう京丹後!!

京のブランド産品「丹後とり貝」の市内での販路拡大に向け!!

 ―第12話 この危機を乗り越えよう!!湊とり貝組合による「地域水産物販路拡大緊急支援事業」―

 京丹後市では、新型コロナウイルス感染症の影響により消費が減少している京のブランド産品「丹後とり貝」を中心に、市内水産物の販路拡大、加工品製造を研究するための経費を支援するため、5月20日開催の臨時議会にて予算措置を図り、「新型コロナウイルス感染症対策水産物販路拡大推進事業補助金」を新規に創設しました。

 この補助金を活用し、5月下旬から、湊とり貝組合(村岡克大組合長、他12人)による、京のブランド産品「丹後とり貝」の京丹後市内での販路拡大等事業の取り組みが始まりました。

 この販路拡大等事業では、地域の漁業者に加え、市内の旅館や飲食店、また、仲買人の皆さんなどと一緒になって、「丹後とり貝」の 1.市内水産物の市内での販路拡大、 2.加工品の製造、 3.利用の進んでいない加工品の料理メニューの開発 などを考えることで、地域のブランド産品による “地産来消” の取り組みをより一層促進するとともに、漁業者の収入安定を図っていきたいと考えています。

 本日は、その様子を写真にてご紹介いたします。

事業風景

丹後とり貝の調理方法

《「丹後とり貝」の料理方法を紹介する村岡湊とり貝組合組合長》

 新型コロナウイルスの影響を受けたのは、漁業者だけではありません。

 国の緊急事態宣言による外出の自粛などから、観光立市を目指し頑張ってきた「京丹後市への人の流れ」も大幅に減り、市内の旅館さんや飲食店さんなども大きな影響を受けています。

 そういったなか、このピンチを乗り越え、次なるチャンスに変え、次の年が市内の皆さんにとっていい年となるよう、この事業では、年間を通して比較的入込客の少ない時期である5月、6月に、京丹後市内でも育成している 京のブランド産品「丹後とり貝」 を使って、 ”地産来消” の新たな人の流れがつくれないかを、市内の旅館や飲食店、また、仲買人の皆さんなどと一緒になって考えていきたいと思います。

 

~京のブランド産品「丹後とり貝」~

 平成20年5月19日に初めて京都府内の水産物として“京のブランド産品”に認証された「丹後とり貝」。

 京都府立海洋センターが、全国で唯一の大型トリガイを育てる技術を完成させ、平成11年から舞鶴湾で育成が開始されました。

 太平洋などの天然のとり貝が、春までしか育たないのに対し、「丹後とり貝」は、栄養豊富な内湾などで育成させているため、春以降も成長を続けることから、天然とり貝に比べ “一回り以上も大きく” 育ちます。

 また、大きくなるほど肉厚になるのも特徴で、その味は“柔らかく”、“独特の甘みを持ち”、“とてもおいしいとり貝”です。

 「丹後とり貝」は、舞鶴湾、栗田湾、宮津湾、久美浜湾で育成され、殻付き重量が100g以上のものを厳選し出荷されていますが、京丹後市では、久美浜湾で平成22年から育成を始め、近年では、府内生産量の25%程度を占める規模となりました。

久美浜湾での丹後とり貝の育成

 久美浜湾での丹後とり貝の育成の様子

《久美浜湾での「丹後とり貝」の育成の様子》

 

 京都府の漁業者の方々が育てた「丹後とり貝」は、今年も身入りが良く、大きく育ち、4月15日から6月末までの期間で出荷される予定です。

※京のブランド産品に認証された水産物は、「丹後とり貝」と「丹後ぐじ」のみです。

 

 「丹後とり貝」に関するお問い合わせは、京都府漁業協同組合(指導課0772-77-2202)まで。(直接販売は行っていません)

 

丹後とり貝

丹後とり貝2

 

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京都府京丹後市大宮町口大野226番地(大宮庁舎)
電話番号:0772-69-0460 ファックス:0772-64-5660
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更新日:2020年06月08日