9月6日 収穫の日
とうとうこの時がやって来ました!
空には薄っすらと巻雲が広がり秋の様相ですが、午前9時には既に汗ばむほどの陽気。
最高の稲刈日和です。
朝露で湿った稲穂もほぼ乾き、9時過ぎから少し早めの刈取り作業開始です。
コンバインと刈り取った籾を運ぶ軽トラックの2台で圃場に向かいます。
コンバインの後ろ姿からもオペレーターのやる気が伝わってきます(気のせいではありません)。
午前中に2枚の田んぼを刈り取ります。1枚目は2反1畝(2,100平方メートル)の長方形の田んぼ。
慎重に畦を下りながら刈り取り作業が始まります。
時速約5キロ、早歩きほどの速度で一度に4条ずつ刈り取りながら進んでいきます。
反時計回りに外側から内側に向かって刈り取ります。脱穀も同時に行い、籾は運転席後ろのタンクに貯留されます。
貯留タンクが一杯になると警告音が知らせます。アンローダと呼ばれる腕を伸ばして運搬用の軽トラックに籾を排出。
コンテナの中に勢いよく排出される籾を見るのは爽快!貯留タンクが空になったコンバインはまた刈取作業を再開します。
コンテナに積まれた籾は作業場に運搬され、乾燥機に移されます。
脱穀された籾。乾燥前の状態の籾を生籾(なまもみ)と言います。
乾燥機の容量は「石=こく」で表されます。1石は約150キログラム、45石の乾燥機の容量は約6,750キログラム。乾燥機にかけた後は冷却し、籾摺り(もみすり)をして玄米となります。
1枚目が終わるとすぐに2枚目の田んぼへ移動します。10時15分から作業開始です。
2枚目は2反2畝(2,200平方メートル)。1枚目は約50分、2枚目は1時間ぴったりで予定通り午前中に刈り終えました。
今回稲刈りをしたのは5月2日に田植えを行った圃場です。
農家の皆さんのように四六時中見守っていたわけではありませんが、小さく頼りなかった苗が約4ヶ月で立派に実を結ぶ姿を田んぼの縁から追いかけてきた立場からすると、本当に感慨深い思いです。
しかし、美味しい米づくりはこれで終わりません。
この後には乾燥・調整という大事な最終作業が待っています。
乾燥・調整を終え、そして早く新米が食べたい!と感じる私でした(また言ってます)。
(田崎 農業振興課2年目)
更新日:2019年09月06日