9月10日 収穫の日 その2

 

稲刈りレポート、パート2です。

たくさんの田んぼを管理していると、どうしても数日間で刈ることは難しいため、9月の頭ごろから中旬ごろまで、米農家さんたちは毎日休みなく稲刈りをされています。

本日の天気も、朝から極めて晴天。9月とは思えないほどの暑さと日差しです。

「そんな暑げな作業着着て田んぼにいくだか!」と声を浴びつつ、日焼け対策を入念に、作業着を着て田んぼに向かうと…

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すでに稲刈りが始まっていました。

「今日は昼から雨が降る言うとったで、いつもより、はよ刈り出したんだわ。時間との勝負だで。」と、農家さんは常に天候とスケジュールとにらめっこしながら、毎日の稲刈りを進めておられます。

今年は比較的晴天の日が多いようで、稲刈りに適した天候だとお話されていました。

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安全に気を付けながら、ひたすら左回り(反時計回り)に田んぼの中を進むコンバインの動きを見守ります。

 

 

「コンバイン」

名前を聞いたことはあるものの、稲刈りをする機械だということすら、この春まで認識していなかった私にとって、コンバインの仕組みは未知の世界です。

そんなコンバインを間近で見ると驚きがたくさんありました。

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傍目から見ていると、稲が勝手に吸い込まれていくようにも見えますが、余すところなく綺麗に刈るためにはまっすぐに進まなければならないため、方向レバーでの微調整が欠かせないこと。

田植えのときに、「まっすぐに植えることが大事」と言われていた理由がよく分かります。

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そして、刈り取られた稲はコンバインの左側面についているチェーンに乗って脱穀部に向かうこと。

綺麗に整列した稲がワラワラと運ばれている姿を見ていると、無事に籾になれるね…と感慨深い気持ちになりました。

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なお、このチェーンの部分は、コンバインで刈り取った稲だけでなく、手刈りした稲を直接入れて脱穀することもできます。

田んぼの隅の少しカーブしたところなど、コンバインが入れない部分は、鎌を使って手刈りをします。

私も鎌を受け取り、いざ手刈り!と稲の束を掴むと、

「稲の持ち方がちゃうど!その持ち方だと、一回に一束しかつかめんど。手も切りやすくなるで、持ち替えて。」と素早い指示をいただきました。

多くの稲を刈るためには、効率の良さと安全性を意識して動くことが重要だと体感しました。

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稲刈りが終わり、田んぼでの作業に一区切りがつきましたが、田植えの時から取材をしてきて分かったことは、

農作業は、想像していたよりもはるかに大変な重労働であるということ。

米農家さんたちは、その大変な仕事を何十年もしてきて、水田と私たちの故郷の風景を守り続けてくださっていること。

そうやって作られたお米を、大切に食べていきたいと身をもって感じたこと。

毎年、おいしいお米をありがとうございます。

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ちなみに、以前はふんごんでいた田んぼの土ですが、しっかりと固まっていました。

稲をすくすくと育ててくれた土にも感謝です。

 

 

 

(松本 農業振興課1年目)

更新日:2019年09月11日