隊員紹介
京丹後市の地域おこし協力隊員
所属 |
隊員名 |
活動地 |
峰山市民局 |
足立 樹律(あだち きり) |
峰山町 |
大宮市民局 |
谷村 衣理(たにむら えり) |
大宮町 |
網野市民局 |
八隅 孝治(やすみ こうじ) |
網野町 |
丹後市民局 |
田嶋 友幸(たじま ともゆき) |
丹後町宇川 |
弥栄市民局 |
平岡 紫保(ひらおか しほ) |
弥栄町 |
久美浜市民局 |
羽尻 晶(はじり あき) |
久美浜町佐濃 |
観光振興課 |
栗村 一史(くりむら かずふみ) |
久美浜町かぶと山周辺 |
政策企画課 |
能勢 ゆき(のせ ゆき) |
京都府立峰山高等学校 |
政策企画課 |
岡部 萌香(おかべ もえか) |
京都府立清新高等学校 |
政策企画課 |
李 瓊瑞(り けいずい) |
京都府立丹後緑風高等学校 |
地域コミュニティ推進課 |
仲江 勇馬(なかえ ゆうま) |
網野町島津 |
地域コミュニティ推進課 |
野口 加奈恵(のぐち かなえ) |
久美浜町久美浜一区 |
【経歴】
京都府京都市出身
東京の広告代理店勤務を経て、長野県のアウトドアサウナで修行した経験を持つ
【応募動機】
得意分野であるサウナと京丹後市の魅力を掛け合わせ、地域活性化が実現できると感じたため地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
- サウナを活用した魅力発信
- 稲作発祥の地(月の輪田)などを活用した地域活性化、五箇プロジェクトとの連携等
【SNS】
- 蒸五箇サウナ Instagram:https://www.instagram.com/musu_goka_sauna
- 蒸五箇サウナ Twitter:https://twitter.com/musu_goka_sauna
【活動期間】
令和3年9月~
足立さんのお話
サウナの壁を塗る様子
サウナで地域おこし
令和3年9月に地域おこし協力隊員として着任しました。サウナで地域を盛り上げようと日々活動しています。大学卒業後は東京で働いていましたが、毎日忙しく、心身ともに疲れきっていた時期がありました。そんな時に出会ったのがサウナです。サウナに入ると日々の疲れがふき飛び、悩みを忘れることができました。この「サウナ体験」に魅力を感じ、多くの人に体験してほしいと思うようになりました。
その後、長野県のアウトドア施設で経験を積み、縁があり京丹後市にやってきました。今は、五箇地区を中心にテントサウナの体験会や、市内飲食店とコラボイベントを企画して、峰山町内でのサウナづくりに向けて取り組んでいます。
地域の抱える課題は?
地方では人口減少が進み、地域の活気が無いという話を聞きますが、人口増加は難しくても交流人口の増加は可能だと考えています。今はサウナブームということもあり、良い施設を造ることができれば市外から観光客を呼び込むことができるはずです。
サウナの建設現場でぼっとん便所を壊す前に、トイレの神様に感謝の印として鏡とお酒を供える
地域をどうしたい?
将来的には峰山町内にサウナ小屋を作り、地域の方々と観光客が交わる場づくりに取り組みたいです。昔ながらの銭湯のように何気ない会話を楽しみながら、心も体も温まる空間をイメージしています。
また、観光客にはサウナだけでなく、地域の方々が作った野菜や果物を食べて頂く機会を提供したいです。市内の食の魅力発信につなげていきたいです。
【経歴】
京都府京都市出身
建築事務所勤務などを経た後、京丹後市へ移住
【応募動機】
大宮南地域主催の暮らし体験ツアーをきっかけに地域のことを知り、飾らない普段の姿での交流に魅力を感じたため地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
空き家の再生と活用による地域活性化
人が集えるコミュニティスペースづくり
【活動期間】
令和3年9月~
谷村さんのお話
空き家ツアーの様子
なぜ空き家 ?はじまりは知ること
私のミッションは「空き家の再生・活用による地域課題解決と活性化」。区長協議会や移住促進に取り組む地域・団体と連携して、空き家の所有者さんへのアンケート作成、地域を知ってもらうツアーを企画しています。少しずつ課題を具体化し、解決に向け地域の皆さんと行動しています。
以前、空き家調査やツアー企画のため、普段は通らない道を歩くと「ここも空き家?」と思う素敵な家も多くあり驚きました。私はこれまで建築やインテリアに携わる仕事をしてきましたが、空き家の再生・活用は単に建物を直すだけではないと実感しています。空き家を取り巻く環境を知るために地域の方から話を聞き、地域の歴史や特徴、空き家になるまでの経緯を知る中で、活用の難しさを感じています。
できることから少しずつ前へ
私の活動する大宮町は、新築物件が増えているエリアが複数見られます。一方で、全国的にみられる傾向と同じく人口減少や新築物件への転居等が原因で、空き家も多く存在しているように感じます。移住希望者は多いと聞きますが、リフォームが必要な物件や売りに出された物件が多く、すぐ入居できる賃貸物件が少ないため、移住希望者のニーズに応えづらい状況になっていると感じます。
こういった状況を解決するためには空き家所有者、地域、不動産業者などの専門家、行政が一体となって取り組む必要があり時間がかかりますが、まずは私のできることから取り組み、少しでも次につながる物件が増えたらいいなと思います。
大宮町旧口大野村役場庁舎の見学
古民家の魅力を伝えたい!
私は、地域の特徴を反映している古民家が好きで、その建物から成り立つ風景が少しでも残ってほしいと思っています。また、その魅力を見つけて伝えていけるようにしたいです。先日、研修で徳島県上勝町の上勝町ゼロ・ウェイストセンターに見学に行きました。
町民さんから集められた建具が建物の象徴になっていたり、不要な家具を積んで棚として使われていたり、あるものを活かした空間づくりがとても素敵でした。また、不要になったものを次の持ち主につなぐリサイクルショップでは、処分するごみを減らすと共に、普段の消費を見直すきっかけとなる取り組みにとても共感しました。
今は新しいものが安く簡単に手に入りますが、昔のものには素材や技術が素晴らしいものが多いです。それは自然と共存してきた先人の暮らしの知恵が反映されているからであり、空き家はその宝庫ではないかと思います。今後は、ただの家・不動産として見るだけでなく、地域を形づくってきた風景の一つとして、空き家やその中に残されたものを有効活用し、建物として、また材料として新しい役割を与えるような空間をつくり、ものを通して暮らしを見つめる機会をつくっていきたいと思います。
【経歴】
京都府京都市出身
11年間勤務した消防局を退職後、奥様の実家がある京丹後市に移住
【応募動機】
前職の経験を活かし、スポーツと観光による地域活性化が行いたいとの想いから、京丹後市地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
- スポーツ、観光、歴史資源を組み合わせた地域活性化活動
- 海岸清掃などの環境保全活動
- e-bike、海ゴミの情報発信を行う「丹後エクスペリエンス」を主宰(https://tango-exp.com)
【SNS】
- ゆったり田舎を感じる体験ツアー(https://www.instagram.com/tango.experience/)
- ビーチクリーン情報、環境活動 Instagram(https://www.instagram.com/moyako.tango/)
- Precious Plastic TANGO Instagram(https://www.instagram.com/preciousplastictango/)
【活動期間】
令和元年11月~
八隅さんのお話
E-bike を活用した観光振興
E-bikeツアー
丹後の自然を多くの方に楽しんでもらうために、E-bike を活用したサイクリングツアーやレンタサイクルを実施しています。私が魅力を感じている風景や人を訪ねるルートを設定し、希望があれば観光名所にも立ち寄ります。サイクリングは気候・音・匂い・人とのコミュニケーションなどを体感でき、環境にも優しい、素晴らしいアクティビティ(遊び体験)だと考えています。
丹後の素晴らしい自然はもちん、環境問題や海ごみ問題についても知り、学び、共に考える内容を提供しています。
環境保全活動
市内各地を巡っていると、大量の海岸ごみを目にします。移住する前は、「京丹後市といえば美しい海」というイメージだったので、目にしたときは驚きました。
海岸掃除の様子
自然が破壊されれば、あらゆるところに影響が出て、子どもたちが健やかに育っていけなくなります。海岸清掃や漂着プラスチックの再利用など、環境保全活動を通じて、丹後の素晴らしい自然環境が子どもや孫の代まで残っていくようにしたいと考えています。
今後の展望
環境保全活動に取り組まなければ、被害を受けるのは子どもたちの世代です。私たち大人は、子どもたちと一緒に、自然の素晴らしさ、楽しさ、守ることの大切さを学ばなくてはならないと考えています。また、海岸清掃などの活動は休日に無給で行うことが当たり前とされている現状があり、今後、社会システムの一部として稼働させる必要があると考えています。これからも丹後の自然が豊かであり続けてほしいと思っています。
子どもたちには地域の大人と関わりながら、丹後の自然を楽しみ、学び、守りながら健やかに育ってほしいです。そして「自然も人も豊かなまち」を体感してもらうため、多くの家族連れや企業に丹後を訪れてもらえるよう活動していきます。
田嶋 友幸(たじま ともゆき)
【経歴】
京都府京都市出身
無農薬野菜の通信販売会社での勤務を経て、京丹後市へ移住
【応募動機】
農家になる夢を叶え、観光や移住に興味のある人が気軽に立ち寄れる「農家cafe」をつくりたいと地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
丹後町宇川地域での
・農村RMO事業の活動支援
・宇川金曜市の運営支援
・移動販売による買物支援 など
【活動期間】
令和5年3月~
【経歴】
京都府京都市出身
「食」に関わる仕事を複数経験した後、京丹後市へ移住
【応募動機】
興味深い食材を地域ブランドとして確立している丹後に、以前から興味があったため地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
- 地域コミュニティの再生、新たな地域コミュニティづくりの推進
- 区や町を超えて交流できる場づくり
【活動期間】
令和3年9月~
平岡さんのお話
飲食店営業を見据えて大宮町内の店舗で昼食を提供している様子
私のミッション!
一昨年9月に着任してから1年半以上が経過しました。弥栄町で今後の人口減少を見据え、区を超えての協力体制を考えていく「新たな地域コミュニティづくりの推進」の任務についています。地域が抱える様々な課題を解決していきたいと考えています。
知ることが第一歩
私がはじめに取り組んだことは、弥栄町を詳しく知ることです。弥栄町の暮らしを学んだり、行事に参加し地域の皆さんとの交流を大切にしています。地域の皆さんとどのように関わっていくかをじっくり考えることが、地域コミュニティづくりに直結するものと思い、距離感を意識し活動を始めました。地域の方々の暮らしはとても興味深く、暮らしの中で大切にされていることを教わることが、日々楽しいです。少しずつ仲間意識が芽生えていくのを実感しています。人を知り、地域を知ることが私の第一歩です。
日常が気付きで溢れている
昨年の秋に開催された吉沢地区の収穫祭や和田野地区のトラック市のお手伝いをする中で、カブラの千枚漬けにもそれぞれの家庭の味があることを知りました。また、「きゃあもち」等の伝統料理や季節料理などを教わったり、蕎麦打ちやしめ縄づくり、竹の皮を竹やぶに取りに行くことから始めた「ちまきづくり」や「古代米の田植え」など地域活動へ参加したりと、今まで地域で大切にしてきた日々の暮らしを学んでいます。
弥栄町和田野地区の秋のトラック市を手伝う様子
活動の先に
弥栄町の皆さんから郷土料理を教わる過程で、活き活きしている姿を見て、私も地域の中で憩いの場づくり、遠方から遊びに来てもらえる場所づくりが出来たらと考えています。そのため地元食材を使用した季節料理・郷土料理を提供する事業を考えています。現在は、大宮町内の店舗を借りて、昼食の提供を実践しています。継続して食材、料理の勉強に励み、生業として成り立つよう試行錯誤を重ねていきたいです。他にも、弥栄町内で、地域主導の朝市等が開催できるようにしたいと考えています。魅力ある地域を残すために、区や町を超えて交流を深め、学び・楽しみ合える場が広がっていけばいいなと思っています。
【経歴】
兵庫県豊岡市出身(神戸市から移住) 有名コーヒーチェーン等の勤務を経て、京丹後市へ移住
【応募動機】
新型コロナウイルス流行を機に「都会の便利な暮らし」に疑問を抱き、田舎暮らしや移住促進に関心を持つようになる。その後、田舎暮らしのイメージ共有・情報発信・移住支援を行うために地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
- 佐濃地域における移住定住の推進
- 移住ツアーの企画・実施
- SNSによる地域の魅力発信
【SNSなど】
佐濃地区インスタグラム:https://www.instagram.com/sanochiku_kumihama/
佐濃地区フェイスブック:https://www.facebook.com-sanochiku.kumihama/
ブログ:https://sanojiti.kumihamakasseika.com/
【活動期間】
令和4年1月~
羽尻さんのお話
畑づくりプロジェクト
人が集まる畑づくりを企画
ミッションはU・Iターン促進のための地域情報の発信や移住ツアーなどの企画運営です。年明けに着任し、地域のことを何も知らない私は、区長さんと佐濃地区にU・Iターンされた皆さんに「佐濃での暮らしに関するアンケート」を取りました。回答から佐濃地区には「田んぼや畑に囲まれた自然豊かな地域への愛着」、「慣れ親しんだ地域での暮らしの楽しみ」、「人との温かなつながり」があることがわかり、この良い雰囲気が伝わるよう情報発信をしていきたいと思いました。
まず、地域の魅力発信のため、日々の生活情報を知ろうと直売所や農家を訪れ話を聞きました。また、好きな時に畑仕事や人との交流ができ、農業初心者でも畑仕事ができる、そんな畑(場所)をつくることを企画しました。私自身農業初心者なので、この企画を通して農業を経験したいという思いもありました。畑は地域にある遊休農地を借り、「耕す」「うね立て」「種まき」「竹柵作り」「草取り」など工程ごとに地域の皆さんと取り組んでいます。
真夏の暑い中での作業は想像以上に過酷でしたが、地域内外の方に参加していただくことで交流が生まれ、同時に農作業の達成感も得ることができました。その他にも佐濃地区の日々の暮らしや畑づくりの活動をインスタグラムで発信したり、他地域で活動する協力隊員と連携して移住ツアーを企画するなど、U・Iターン促進に向けた取り組みを進めています。
佐濃地区の「おとなの笑学校」イベント
「日々の体験」 知ってほしい
地域での暮らしを日々体験しながら、地域のことをSNSで発信し、地域とつながる人(関係人口)が増え、移住につながることが理想です。移住は、自然の中での自分らしい暮らしを求め、自分の新たな可能性を見つけようとするわくわく感と、慣れない場所での暮らしへの不安とが交錯するものです。私も久美浜での暮らしを楽しみにしていましたが、実際に暮らしてみると大変なことも多く戸惑うこともありました。しかし、地域の方にたくさん助けていただいて、人の温かさに触れ、経験したことのない分野でどのように働くか模索しながら取り組んでいます。地域とのつながりを一層深め、佐濃の良さや魅力を日本中の方々に知ってもらえるよう取り組んでいこうと思います。
【経歴】
岩手県大船渡市出身(名古屋市から移住)
【応募動機】
久美浜の自然景観や雰囲気、情緒のある街並みなどに惹かれ移住を決意。手打ち蕎麦という自身の強みを活かし、海の綺麗な田舎で手打ち蕎麦屋を営みたいという思いで地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
・久美浜エリアの観光活性化の支援
・かぶと山公園キャンプ場の管理 など
【活動期間】
令和4年3月~
栗村さんのお話
キャンプ場の維持管理をする栗村さん
ブームをつかんで観光活性
私は、かぶと山周辺を中心とした久美浜エリアの観光活性化の支援をしながら、かぶと山公園キャンプ場の受け付けや電話対応、清掃、公園・登山道の環境整備など、キャンプ場の管理全般も兼任して行っています。前職は手打ち蕎麦屋をやっていたので、10月には虹の家で蕎麦打ち体験教室を行いました。
今、空前のキャンプブームが来ていて、観光スポットよりキャンプを目的として行き先を決める人が多いと感じます。キャンプに来た人が、その帰りに観光や食事をして帰るようなので、キャンプ場の来客数を増やすことが久美浜の観光活性につながるのでは―、と考え活動しています。
ポテンシャルの高い町
どこの町にも共通する課題ですが、高齢化や人口減少があって、久美浜もその流れの中で空き家が目立ちますし、町にもっと活気が欲しいと感じることもあります。自然景観や雰囲気、情緒のある街並み、どれも素晴らしくて素敵で・・・私もそこに惹かれてこの町に移住を決めた一人です。なので久美浜は、移住先や観光地としてのポテンシャルがすごく高いと思っています。
蕎麦打ち体験教室で子どもたちと記念撮影
「任期後は飲食店を営みたい」と話す栗村さん
活気のある町にしたい
町の雰囲気や生活に支障をきたさない範囲で、飲食店や雑貨屋、土産屋が増えると観光地としてまち歩きする人や、移住者も増えるんじゃないかと。私も任期後は、この町で飲食店をやりたいと思っているので、美しい自然や町並みを守りながら活気ある町にしていきたいですね。
海ごみやポイ捨てなどもなくしていきたいです。まずは、観光客の皆さんにも意識して気付いてもらえる取り組みを、かぶと山公園キャンプ場でやっていこうと思っています。
【経歴】
兵庫県西宮市出身 大学卒業後3年間京都市内の書店で勤務を経て、京丹後市へ移住 ※学生時代、京丹後市内の農場にてオーガニック野菜栽培の農作業を体験
【応募動機】
学生時代から京丹後市に定期的に通っており、豊かな自然に魅力を感じたこと。また、地方都市でありながら、最先端技術を導入した教育プログラムに力を入れていると感じたため地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
高校生と地域をつなぐコーディネーター
- 地域連携教育の実現
- 探究授業におけるサポート
【活動期間】
令和2年3月~
能勢さんのお話
レインボースクールで来場者を案内する能勢さん
主な活動内容
峰山高校の「総合的な探究の時間」の授業カリキュラムを先生方と一緒に考えたり、地域活動を行っている方々を高校生とつないだりする役割を担っています。着任した頃から新型コロナが流行し始め、対面でのやり取りが禁止されたり、休校になったりするなど、活動を制限されることがありました。
しかし、その間に学校内のオンライン環境を活用し始めたことで、地域外との連携が図れるようになったことは成果の一つだと考えています。例えば、「日韓関係」について調べている生徒たちが、オンラインで韓国にいる高校生たちと交流するといったことも出来るようになりました。
令和3年11月には、高校生の「やってみたい」という思いから廃校(旧丹波小学校)を利用したイベント「レインボースクール」の開催に携わりました。カフェや雑貨の販売、高校生が制作したアニメーション上映などを行い、多くの来場者で賑わったイベントに関わることができ、達成感を味わいました。
今後の活動
3月で活動3年目となったので、生徒たちの探究内容を学校に還元・蓄積できるような仕組みを作りたいです。また、他の高校に所属するコーディネーターたちと協力し、「学校の枠を越えた交流」を生み出したいと考えています。「総合的な探究の時間が面白い」と感じてくれるような生徒が一人でも増えるために、私自身、成長する1年間となるよう日々活動していきたいです。
総合的な探究の時間の様子
レインボースクールでの写真展の様子
【経歴】
東京都西多摩郡檜原村出身
学生時代には島根県益田市や岩手県陸前高田市で学生インターンとしてNPO法人等の活動に関わり子どもの教育支援や探求活動支援を経験し、大学卒業後、京丹後市へ移住
【応募動機】
高校生・教師・地域をつなぐ「コーディネーター」という業務に魅力を感じ、働き方や暮らしに対するサポートも手厚いと感じたため地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
高校生と地域をつなぐコーディネーター
- 清新高校Facebookページ「奈具丘びより」での情報発信(https://www.facebook.com/naguoka.seishin/)
- 地域連携教育の実現
- 探究授業におけるサポート
【活動期間】
令和3年3月~
岡部さんのお話
私は今、弥栄町にある府立清新高校で、さまざまな切り口から高校生が地域のヒト・モノ・コトと関われる機会をコーディネートしています。主に探究授業の企画やSNSでの情報発信、生徒たちと学外イベントへの参加などをしています。
普段から、地域の人と生徒たちが関わる場を設ける時は、お互いが「関わって良かった」と思えるよう意識しています。その方が、地域と学校の間に「持続可能な繋がり」ができると考えているからです。そのため、お互いがその場に何を求めているかきちんと把握できるように気を付けています。
先生たちは、どんな力を生徒に身につけさせたいのか。地域の人は生徒たちとの関わりに何を求めているのか。生徒たちはどんなことに興味や関心があるのか。そういったことをコミュニケーションの中で意識して耳を傾けています。そして事前に伝えるべき情報は共有し、認識の齟齬が起きないよう心がけています。学校や地域の現状やニーズに合わせてできることを増やしていけるよう、今後も丁寧な対応を意識していきたいと考えています。
生徒たちが、多くの人と関わりを持つことで職業選択の視野を広げ、生き方の選択肢を増やせるお手伝いをこれからも頑張っていきたいです。
【経歴】
中華人民共和国青海省西州烏蘭県出身
平成26年に留学生として来日、大学院で農村地域の持続可能な開発について研究し、里山ネット綾部でインターンを行い、都市農村交流等に係るイベントの企画や主催の経験を持つ
【応募動機】
外からの視点で、京丹後市の魅力や課題を伝えられるため。また、高校生たちに、生まれ育った地域に愛着を持ってもらいたいと思い地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
高校生と地域をつなぐコーディネーター
- 地域連携教育の実現
- 探究授業におけるサポート
【活動期間】
令和3年3月~
李さんのお話
課外授業で地元のカフェのシェフから話を聞く様子
主な活動内容
現在は網野学舎にある企画経営科の生徒を中心に課題研究授業のサポートを行ったり、地域で活動する方々と高校生をつないだりする活動をしています。
私自身がお店を営む方や地域活動を行う団体と関係を築き、生徒の課題探究の際にフィールドワークの調整役を担っています。
授業の内容
課題探究授業では、テーマ別のグループに分かれ、課題解決や商品化の方法を1年かけて考えていきます。市内のフードロス問題について調べるグループや、丹後七姫のコンテンツ化を目指すグループなどテーマはさまざま。3学期には、下級生やオンラインで地域の方々を招き、発表会を開催し、探究結果を発表してもらいました。
授業では、参考となる論文の検索方法、文章の引用方法、データの見方を学びます。インターネットで調査する際は、信頼できる情報かどうかの判断方法も伝えています。学校外の方に会う前には、インタビューの準備や、会話時の表情・ジェスチャーについても学びます。
これらの技術は、将来どんな職業についても役立つものだと考えています。生徒たちと1年間過ごしてみると、大人と接することに物怖じしなくなり、成長を感じました。
課題探究授業で琴引浜を研究した結果として絵本を作成する様子
生徒たちに伝えたいこと
課題研究授業での体験学習を通じて、生徒たちには当事者意識を持ってほしいと考えています。地域課題の解決策を考え、活動することが、地域の活性化につながり、自分が輝くことで地域が輝くことを伝えたいです。
また、普段接することのない大人には、多様な価値観を持った人や多様な職業の方がいます。地域のこと、地域の大人たちのことを高校生にもっと知ってほしいと思います。生徒たちが関心を持っていることや得意なことと、実際の進路にはギャップが生じる場合もあります。しかし、進学する生徒にとっても、就職する生徒にとっても、私が関わる課題研究授業が有益なものになるよう活動していきたいです。
仲江 勇馬(なかえ ゆうま)
【経歴】
京都府与謝野町出身(東京から移住) 調理師免許を持ち、ミシュラン三ツ星店での勤務やラーメン屋の開業経験あり ※「ゆう スイーツ研究家」としてYouTubeチャンネルでも活動中
【応募動機】
京丹後市や生まれ育った与謝野町も含め京都府北部を盛り上げたいとの想いから地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
網野町島津地域にて
・空き家を活用した地域事業などの企画運営
・地域団体しましまベースへの参画
・地域資源を活用した事業企画運営 など
【活動期間】
令和5年2月~
野口 加奈恵(のぐち かなえ)
【経歴】
福岡県出身(京都市から移住) 環境問題に関心があり、京都市内のゼロウェイストショップで勤務 ※出勤の朝には通勤路のゴミ拾い、休日には鴨川のリバークリーンなどを実施
【応募動機】
2年程前から京丹後市を訪れるようになり、豊かな自然と強い想いをもつ人たちに魅了され「ここに住みたい」と思い、地域おこし協力隊に応募。
【活動内容】
久美浜町久美浜一区にて
地域資源を活用した新たな地域プロジェクトの創出
【活動期間】
令和5年3月~
- この記事に関するお問い合わせ先
-
市長公室 地域コミュニティ推進課
〒627-8567
京都府京丹後市峰山町杉谷889番地(峰山庁舎)
電話番号:0772-69-1050 ファックス:0772-62-6716
お問い合わせフォーム
更新日:2023年06月07日