多久神社文化財環境保全地区(府文化財環境保全地区)

多久神社文化財環境保全地区

たくじんじゃぶんかざいかんきょうほぜんちく

多久神社の鳥居の写真

多久神社文化財環境保全地区 京都府文化財環境保全地区

 京都府登録文化財に指定されている多久神社の本殿は、峰山町丹波の涌田山東南中腹に鎮座しています。創建は明らかではありませんが、『延喜式神名帳』には丹波郡九座のうち小社と記されています。旧地は西に4500メートルほど奥まった場所にあり、嘉吉年間(1441~1444)に現在の地へ移ったとされています。
 多久神社の祭礼では、神事芸能である芝むくり(丹波の芝むくり/京都府登録文化財)が奉納されますが、笹ばやしに伴った棒振芸が得意な展開をみせたものとして、京都府無形民俗文化財に登録されています。
 また、本殿背後には、全長約100メートルに及ぶ帆立貝式前方後円墳を盟主としてその他大小の円墳とともに古墳群(湧田山古墳群/京都府指定史跡)が構成されています。
 さらに、本殿背後には、シイ林やモウソウチク林などが広がり、山腹に鎮座する多久神社の本殿とその周辺の森林約1.7ヘクタールは貴重な文化的景観を形成しており、保全すべき地域となっています。

(多久神社所有)

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参考文献

・京都府教育委員会『京都の文化財』第22集 2004年

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更新日:2018年09月04日