本願寺文書(府登録文化財)
本願寺文書
ほんがんじもんじょ

僧教上等連署注進状案 京都府登録文化財(有形文化財/古文書)
本願寺は、旧久美浜村の東山麓、通称十楽の地にある浄土宗のお寺です。鎌倉時代後期の建築と考えられている本堂(重要文化財)は、丹後における現存最古の建造物です。本尊の木造阿弥陀如来立像をはじめ、寺蔵の数ある美術工芸品からは、鎌倉期に念仏系の阿弥陀信仰が盛んであったことが伺えます。また、法然上人が当寺において後白河法皇の追善供養を行ったという伝承が残ることから、江戸時代には、法然上人の霊跡として、浄土宗信徒の巡礼寺院の1つとされていました。
本文書は、本願寺に伝わった鎌倉時代から江戸時代にかけての文書14通です。内容は寺の由緒に関わるもの、寺領に関わるもの、千体仏に関わるもの、丹後から文禄の役に従軍した武将が肥前の状況を伝えているものなどです。
本文書は、中世における地方浄土宗寺院の実態及び近世初頭における当地域の歴史を物語る寺院文書として貴重なものです。
文書名 | 時代 |
縦の大きさ |
横の大きさ |
|
---|---|---|---|---|
1 |
僧教上等連署注進状案 |
正安元(1299)年10月 |
29.7 |
44.0 |
2 |
岸本坊田畠坪付注文 |
応仁3(1469)年6月1日 |
26.3 |
78.7 |
3 |
某春高本願寺制法 |
文明16(1484)年7月5日 |
27.0 |
40.6 |
4 |
本願寺并院主大坊分下地目録 |
永正8(1511)年8月24日 |
26.4 |
176.0 |
5 |
本願寺供僧分坊領目録 |
永正8(1511)年8月24日 |
25.1 |
204.4 |
6 |
知元等連署書下 |
天正12(1584)年10月晦日 |
27.2 |
42.0 |
7 |
阿弥陀三百五十八体仏譲与覚 |
天正13(1585)年3月7日 |
26.9 |
206.6 |
8 |
松井康之定書 |
天正14(1586)年10月朔日 |
27.8 |
41.5 |
9 |
某書状 |
(文禄元(1592)年)4月5日 |
26.1 |
31.0 |
10 |
知恩院大僧上玄誉千体仏請取状 |
(延宝5(1677)年)3月16日 |
32.9 |
49.6 |
11 |
宿院光照院霊端添状 |
(延宝5(1677)年)3月16日 |
35.3 |
48.2 |
12 |
千体仏返納覚 |
享和3(1803)年 |
25.4 |
35.4 |
13 |
小嶋為兵衛書状 |
寅 11月6日 |
30.3 |
42.8 |
14 |
小嶋為兵衛書状 |
(年未詳)5月25日 |
29.3 |
43.0 |
(本願寺所有)
関連する項目
参考文献
・京都府教育委員会『京都の文化財』第11集 1993年
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更新日:2018年09月04日